工藤あやの（みちのく娘！）
2014年1月19日に、シングル『さくらんぼ 恋しんぼ』でデビューした 工藤あやの。
先日、2022年 1月26日に発売された最新曲、約2年ぶり、通算7枚目となるシングル『白糸恋情話』（作詞：原文彦、作曲：弦哲也、編曲：若草恵）は、泉鏡花の『義血侠血』を題材にした金沢が舞台の作品。マイナー調で、情念の世界が表現された、大人っぽく、まるで『風の盆恋歌』（石川さゆり）のような雰囲気を持った王道演歌。
サビの「♪なみだ なみだ なみだ」「♪契る 契る 契る」「♪みれん みれん みれん」が耳に残るが、冒頭「♪情けは情けで 返しましょう… 命は命で 返します…」が印象的な、心に迫ってくるいい歌だ。
正統派の演歌でデビューし、これまで、ポップス調の曲も歌ってきたが、それらとは全く違った歌になった。難しい歌を見事に歌い上げていて、より大人つぽくなった、やさしい響きの歌声が心に響く。
表題曲のほかにカップリング曲が 2曲収録されているが、これらもいい。『手紙』（作詞・作曲：向井浩二、編曲：矢田部正）は、メジャー調のポップスで、やさしい歌声と、サビの伸びやかな歌声が耳に残る。もう1曲のカップリング曲『山形育ち』（作詞・作曲：山口岩男、編曲：矢田部正）はカバー曲で、メジャー調、ゆったりしたテンポのやさしい演歌。現在は地元の山形在住のシンガーソングライター 山口岩男 の曲だが、まるで、工藤あやの のために書かれた曲のように感じる。
2018年からは、ともに東北出身で、デビューが 1年ずつ違う 25歳〜30歳、工藤あやの、津吹みゆ、羽山みずき による 3人組ユニット「みちのく娘！」でも活躍中。歌謡ミュージカルと称し、ポップス調の歌謡曲を、和装で（時には洋装で）踊りながら歌う。
昨年末、2021年12月8日には、3rd シングル「みちのく恋の花 / 悲しいときは」がリリースされている。
生配信ミニライブ＆インターネットサイン会＠楽園堂（2021/12/25）
リリース情報
工藤あやの「白糸恋情話」
シングル CD
2022年 1月26日 発売
TKCA-91388
¥1,350
徳間ジャパンコミュニケーションズ
＜収録曲＞
1 白糸恋情話 （作詞：原文彦、作曲：弦哲也、編曲：若草恵）
2 手紙 （作詞・作曲：向井浩二、編曲：矢田部 正）
3 山形育ち （作詞・作曲：山口岩男、編曲：矢田部 正）
4 白糸恋情話 （オリジナル・カラオケ）
5 手紙 （オリジナル・カラオケ）
6 山形育ち （オリジナル・カラオケ）
みちのく娘！「みちのく恋の花 / 悲しいときは」（監修：花柳糸之）
シングル CD
2021年12月8日発売
CRCN-8446
￥1,350
日本クラウン
＜収録曲＞
1 みちのく恋の花 （作詩:もりちよこ/作曲:宮川彬良/編曲:宮川彬良）
2 悲しいときは （作詩:もりちよこ/作曲:宮川彬良/編曲:宮川彬良）
3 みちのく恋の花 [オリジナル・カラオケ]
4 悲しいときは [オリジナル・カラオケ]
