PRESENTS
PRESENTS(プレゼンツ)のアルバム『FEELING LIKE A CHILD』(フィーリング・ライク・ア・チャイルド)が、2022年 11月3日に、CD / LP / Digital で 発売となった。
ジャケットは、大滝詠一の「A LONGVACATION」「NIAGARA SONG BOOK」など 80年代にシティポップのレコードジャケットを数多く手がけた 永井博。
Presents 唯一のアルバム『Feeling Like a Child』は、1980年3月、当時、大学4年生だった 三浦文夫 を中心に、中野〜練馬の幼馴染が集い、大学の卒業記念的に自主制作されたもの。当時、200枚だけプレスされ、しかも、友人と関係者に配布したのみで一般流通はしていない。スタジオを借りる金銭的余裕がなかったため、録音は、すべて三浦の部屋で行われた。
それが、42年後の今年、2022年、シュガーベイブ や 大貫妙子、スティーリー・ダン、マイケル・フランクスなどを彷彿とさせる AOR / CITY POP な内容が、中古レコード店スタッフの目に留まったことをきっかけに、三浦のもとに「Presents のアナログを再発したい」と連絡が入り、今回、初の正式リリースとなった。
発掘された 8ch 1/2インチ マルチテープ を Presents の中心メンバーである三浦文夫プロデュースにより、ヴィンテージのアナログ機器を通してリミックスされている。
ギター、ベース、シンセサイザーが掛け合うグルーヴィ&メロウなオープニング 「ニューヨークなんて行かない」から、続く ミディアム・ファンクの「One Night Darling」は 山下達郎「Paper Doll」を思わせる。また、当時メンバーが愛聴していた マイケル・フランクス をなぞる AOR系の「Dim」、後の大貫妙子“ヨーロッパ三 部作”を先取りしたようなサンバチューン「熱帯夢」など、聴きどころ満載。
アナログの太さと温かみを感じる音、1980年産、極上 Tokyo City Pop!
コメント
音楽の感度もセンスも良い、探せばこういう人たちがいたんだね、素晴らしい! 今と違って何もない時代にここまで宅録でやったとは驚き!
ーー 南佳孝
よくまあ、こんな作品が埋もれていたものだ。タイトでグルーヴィーな演奏とポップなメロディ、楽曲によって入れ替わるヴォーカルが織りなすスタイリッシュなナンバーは42年後に聴かれるために作られたとしか思えない。1980年産の極上ポップス。新たにジャパニーズ・ポップス史に刻まれることになったPresentsの傑作を、じっくり堪能していただきたい。
ーー 栗本斉(旅&音楽ライター/選曲家)
リリース情報
PRESENTS 「FEELING LIKE A CHILD」
CD / LP / Digital
2022年11月3日 発売
4TRR-10001
¥2,530
SOYOGO RECORD / 4 TRACKS RECORDS
<収録曲>
01 ニューヨークなんて行かない
02 One Night Darling
03 Forget and Forgive
04 ほほえみの中で
05 Feeling Like A Child
06 Dim
07 Morning Beach
08 熱帯夢
09 Cloudy Bossa Nova
<Bonus Track> CDのみ
10 ニューヨークなんて行かない (Original Backtrack Mix)
11 Feeling Like A Child (Original Backtrack Mix)
12 Dim (Original Backtrack Mix)
<パーソネル>
Presents
三浦文夫/ Keyboards, Percussion, Vocal
中村清明/ Guitar, Vocal
橋本俊哉/ Guitar, Percussion, Vocal
中島猛/ Bass, Vocal
野口匡/ Drums, Percussion, Vocal
日比野礼子/ Vocal, Chorus
山﨑有里子/ Chorus