藤倉 大 Dai Fujikura
今もっとも演奏される回数が多いと言われる ロンドン在住の現代音楽作曲家、藤倉大の最新作品集『アクエリアス』が、7月13日に発売された。
藤倉大のレーベル、Minabel Records と Sony Music Labels の共同制作となる藤倉作品集は『マナヤチャナ』(2014)、『世界にあてた私の手紙』(2016)、『チャンス・モンスーン』(2017)、『ダイヤモンド・ダスト』(2018)『ざわざわ』(2019/2019年度レコード・アカデミー賞現代曲部門賞受賞作品)、『タートル・トーテム』(2020)、『グローリアス・クラウズ』(2021)に続いて本作で 8作目となる。
新作アルバム『アクエリアス』では、弦楽四重奏、笙、アルト・フルート&ギター、ハープ、箏、三味線、バス・クラリネット、ナチュラル・ホルン、室内アンサンブル、琵琶&ヴィオラ・ダ・ガンバという、西洋東洋古今東西の楽器が入り乱れてのヴァラエティ豊かな藤倉大の広大な音楽世界が展開されている。
これまでの諸作同様、藤倉大 自身が編集・ミックス、マスタリングまで手掛け、作曲者の理想とする響きが追及されている。
そして今回も、PCM と DSD のふたつのサウンドを楽しめるハイブリッド・ディスク仕様となっており、もちろんハイレゾ配信(PCM、DSD)もされている。
藤倉大がキュレーターとなって、2017年から池袋の東京芸術劇場を舞台に始まった「世界中の新しい音が聴ける」フェスティバル、「ボンクリ・フェス(Born Creative Festival)の 第6回目が、7月15日と16日に同劇場にて開催された。キュレーターの藤倉大も、2020,2021 とコロナ禍のため来日できずにリモート参加となっていたが、今回、ひさしぶりの来日を果たした。
リリース情報
Dai Fujikura ”Aquarius”
藤倉 大 「アクエリアス」
アルバム CD(SA-CD Hybrid)/ Digital(PCM96kHz/24bit、DSD64)
2022年7月13日 発売
SICX-10017
3,300円
Minabel Records / Sony Music Labels
収録曲
1 弦楽四重奏曲 第3番「アクエリアス」 String Quartet No. 3: Aquarius
カルテット・アマービレ Quartet Amabile
篠原悠那(ヴァイオリン)、北田千尋(ヴァイオリン)、中恵菜(ヴィオラ)、笹沼樹(チェロ)
2 Ai (合い) 〜笙のための Ai for sho
出会 ユキ(笙)
3 ダッシュ 〜アルト・フルートとギターのためのヴァージョン Dash for alto flute and guitar version
アンドレア・ビアジーニ(アルト・フルート) Andrea Biagini, alto flute
ルイージ・シーニ(ギター)Luigi Sini, guitar
4 フローティング・ファイアフライズ 〜ハープのための Floating Fireflies for harp
ステフ・ヴァン・ヴィンクト(ハープ)Stef Van Vynckt, harp
5 Ryu (竜) 〜箏のための Ryu for koto
LEO(箏)LEO, koto
6 さかな 〜バス・クラリネットのためのヴァージョン SAKANA – version for solo bass clarinet
ヘザー・ロッチ(バス・クラリネット)Heather Roche, bass clarinet
7 エレ 〜ナチュラル・ホルンのための ele for natural horn
アイザック・シエ(ナチュラル・ホルン)Isaac Shieh, natural horn
8 カッティング・スカイ 〜箏と三味線のためのヴァージョン Cutting Sky For Koto and Shamisen version
LEO(箏)LEO, koto / 本條 秀慈郎(三味線) Hidejiro Honjoh, shamisen
9 インフィニット・ストリング 〜弦楽オーケストラのための Infinite String for string orchestra
アンサンブル・ノマド Ensemble Nomad / 佐藤紀雄(指揮) Norio Sato, conductor
10 ムーン 〜ヴィオラ・ダ・ガンバと琵琶のための Moon for Viola da gamba and Biwa
久保田晶子(琵琶) Akiko Kubota, biwa / 和田達也(ヴィオラ・ダ・ガンバ)Tatsuya Wada, Viola da Gamba