大貫妙子
海外発のジャパニーズ・シティーポップ・ブームで過去の音源が再注目され、あらためて、国内外で評価が高まっている大貫妙子。その大貫妙子の新録作品となる「朝のパレット」「ふたりの星をさがそう」の 2曲が、2月25日に通常音源とハイレゾ音源で配信された。
大貫妙子は、2005年 発表のアルバム「One Fine Day」以降、 坂本龍一やバンドネオン奏者の小松亮太とのコラボレーション作品、映画・テレビドラマのサウンドトラックでの数々の作品発表や、バンド、ストリングス・カルテット、オーケストラとの共演による様々なライブを中心に活動してきた。
今回の 2曲は、大貫妙子 自身の新作録音作品発表という意味では、2005年の「One Fine Day」以来となる。
「朝のパレット」は、コンサートでは何度か披露されていた曲で、今回ついにレコーディングされた。 林立夫、 伊賀航というリズム隊を迎え、 すでに披露されていたライブ・ヴァージョンとは全く異なるアレンジでの録音。 フレンチ・ポップのテイストを身にまとい、 久々に“ヨーロピアン・サウンドの大貫妙子”の真骨頂とも言うべき作品。
「ふたりの星をさがそう」は、1996年に発売された竹中直人のアルバム『イレイザーヘッド』のために提供した楽曲をセルフカバー・レコーディング。「ピーターラビットとわたし」や「メトロポリタン美術館(ミュージアム)」にも通じるシンセサイザー・サウンドを中心とした、 ファンタジー色に溢れた作品。ドラムは現在病気療養中の高橋幸宏。大貫の相談に高橋が快諾、今回の演奏参加となった。
今後の音楽活動は、アルバムという形態に拘らず、「作りたい時、 興味のあるものを作る」というスタンスで随時発表していく予定とのこと。
配信リリース情報
大貫妙子「朝のパレット」
Digital
2022年 2月25日 配信
Sony Music Direct
Words and Music: 大貫妙子
Arrangement: 網守将平
Acoustic Piano, Keyboards & Computer Programming: 網守将平
Drums: 林 立夫
Bass: 伊賀 航
Flute & clarinet: 大石俊太郎
Trumpet: 佐藤秀徳
大貫妙子「ふたりの星をさがそう」
Digital
2022年 2月25日 配信
Sony Music Direct
Words and Music: 大貫妙子
Arrangement: 網守将平
Keyboards & Computer Programming: 網守将平
Drums: 高橋幸宏
Synthesizer Bass: 鈴木正人
Guitars: 岡田拓郎
大貫妙子 BOX-SET『大貫妙子 シンフォニックコンサート 2020』MUSIC GUIDE
大貫妙子 プロフィール
東京生まれ。
1973年、 山下達郎らとシュガー・ベイブを結成。 75年にアルバム『SONGS』をリリース、 76年に解散。 同年『Grey Skies』でソロ・デビュー。
1987年サントリーホールでのコンサート以降、 バンド編成とアコースティックのライブを並行して継続、 現在までに27枚のオリジナル・アルバムをリリースしている。
著作では、 エッセイ集『私の暮らしかた』(新潮社、 13年)ほか多数出版。
CM・映画・TV・ゲーム音楽関連作品も多く、 映画「Shall we ダンス?」(監督:周防正行、 96年)のメイン・テーマ、 「東京日和」の音楽プロデュース(監督:竹中直人、 98年/第21回日本アカデミー賞最優秀音楽賞受賞)ほか数多くのサウンドトラックを手がける。 また、 「メトロポリタン博物館」「ピーター・ラビットとわたし」など子どもにも親しみやすい楽曲でも知られている。
近年のシティポップ・ブームで2ndアルバム「SUNSHOWER」が話題となり、 2010年代には多くのアルバムがアナログ・レコードで再リリースされた。