Brian Wilson ブライアン・ウィルソン(ビーチ・ボーイズ)
ビーチ・ボーイズの頭脳であり、1980年代以降はソロ活動も精力的に行っている米音楽界の至宝、ブライアン・ウィルソン。
2015年のアルバム『ノー・ピア・プレッシャー』では、FUN.のネイト・ルイスやケイシー・マスグレイブス、シー・アンド・ヒムなどの豪華ゲストを招いて話題を呼んだが、それから実に6年振りとなるソロ新作『アット・マイ・ピアノ』が 11月19日にリリースされた。
アルバムは、ブライアン自身による全編ソロ・ピアノ。ソロ・ピアノによるアルバムはキャリアを通じても今回が初。
曲目は「神のみぞ知る」「グッド・ヴァイブレーション」「素敵じゃないか」といったビーチ・ボーイズ時代の名曲も含め、今年結成60周年を迎えたビーチ・ボーイズからのキャリアを総括するベスト盤的な選曲となっている。
華麗なアレンジメントと唯一無二の歌声が大きな特徴でもあるブライアンが、楽器や歌を排したソロ・ピアノでどのような音世界を繰り広げるか、ファンの間では大きな話題となりそうだ。
また、11月17日には、彼の音楽的な偉業や人生について迫ったドキュメンタリー『Brian Wilson: Long Promised Road』が全米で公開となった。ブレント・ウィルソン監督のもと、ブライアン自身のインタビューを交えた貴重な内容が大きな話題を呼んでいる。
ブライアン・ウィルソン コメント
幼い頃リビングルームにはアップライトピアノが置いてあって、12歳の頃から毎日それを弾いていたよ。レッスンを受けたことは無い、完全に独学だった。ピアノが私の人生においてどれほど重要な位置を占めているかは、とても言葉では言い表せられないよ。ピアノは私に安らぎや楽しみ、安心を与えてくれた。いつも私の創造力や競争心をかきたててくれたんだ。幸せな時も悲しい時も私はピアノを弾く。みんなのためにプレイするのも好きだし、一人だけで弾くのも大好きだ。ピアノと、そこから生まれた私の作品は、間違いなく私の人生を救ってくれたんだよ。
リリース情報
Brian Wilson ”At My Piano”
ブライアン・ウィルソン 「アット・マイ・ピアノ」
アルバム CD / Digital
2021年11月19日発売
UCCM-1267
¥2,860
UNIVERSAL MUSIC
<収録曲>
01 神のみぞ知る God Only Knows
02 イン・マイ・ルーム In My Room
03 ドント・ウォーリー・ベイビー Don’t Worry Baby
04 カリフォルニア・ガールズ California Girls
05 太陽あびて The Warmth of the Sun
06 素敵じゃないか Wouldn’t it be Nice
07 僕を信じて You Still Believe in Me
08 駄目な僕 I Just Wasn’t Made for these Times
09 スケッチ・オブ・スマイル Sketches of Smile: Our Prayer/Heroes and Villains/Wonderful/Surfs Up
10 サーフズ・アップ Surf’s Up
11 フレンズ Friends
12 ティル・アイ・ダイ Till I Die
13 ラヴ・アンド・マーシー Love and Mercy
14 マウント・ヴァ―ノン・フェアウェル Mt Vernon Farewell
15 グッド・ヴァイブレーション Good Vibrations
パーソネル:ブライアン・ウィルソン (p)
ブライアン・ウィルソン プロフィール
ポップミュージック界で最も深く尊敬されている人物であるブライアン・ウィルソン。ポップミュージックの歴史において最も愛されてきた音楽の伝説的なソングライター、プロデューサー、アレンジャー、パフォーマーであり、過去50年で最も才能に恵まれた影響力のある作曲家と言っても過言ではない。
10代の頃、ビーチ・ボーイズを結成しキャリアをスタート。1962年7月にキャピトル・レコードと契約し、同年ファーストアルバム『サーフィン・サファリ』をリリース。当初はサーフロックを強調していたが、すぐに他のテーマも取り込むようになり、1966年にリリースされた『ペット・サウンズ』は、史上最高のアルバムの1つとして世界的にも認められた。「アイ・ゲット・アラウンド」、「カリフォルニア・ガールズ」、「素敵じゃないか」、「神のみぞ知る」、そしてナンバー1ヒットとなった「グッド・ヴァイブレーション」などのヒット曲にあるウィルソンの革新的なヴォーカルと楽曲アレンジメントは、ビーチ・ボーイズ、1960年代アメリカを代表するバンドへと導いた。
ブライアン・ウィルソンは、これまでのソロアルバム10作品でも大きな成功を収めている。60年代にレコーディングを始めていた曲を完成に導いてリリースされた2004年の『SMILE / スマイル』は、ビルボードチャートのトップ20入りを果たし、彼に初のグラミー賞をもたらした。
そして、2011年にリリースされたビーチ・ボーイズの『スマイル』では、2度目のグラミー賞を獲得している。近年では、自身のバンドを従えソールドアウトとなったコンサートツアーでパフォーマンスも披露。ウィルソンは、ケネディー・センター名誉賞を受賞しており、ソングライターの殿堂、イギリスの音楽の殿堂入りを果たしている。
また、ビーチ・ボーイズのメンバーとしては、1988年にロックの殿堂入りを果たし、2001年には、レコーディング・アカデミーからグラミー賞特別功労賞生涯業績賞を受賞した。