PRINCE プリンス
1981年10月14日にリリースされたアルバム『戦慄の貴公子(Controversy)』の40周年を記念して、プリンス財団とワーナー・レコードは、プリンスが所有するペイズリー・パークの保管庫から、これまで聴かれたことがなかった 1979年のソロ・デモ音源「ドゥ・ミー・ベイビー」を、10月14日に配信リリースした。
「ドゥ・ミー・ベイビー(デモ)」は、ストリーミングサービスでのサプライズ・リリースに加えて、オフィシャル・プリンス・ストア限定で、レプリカ・カセットと 7 インチ・レコードがリリースされた。
「ドゥ・ミー・ベイビー」は1981年の『戦慄の貴公子(Controversy)』の代表曲として知られているが、プリンスが最初にこの曲を録音したのはその数年前の1978年で、プリンスと親友のアンドレ・シモンが参加したデモが録音されている。
その1年後、プリンスは1979年4月にカリフォルニア州ノース・ハリウッドのアルファ・スタジオで行われたレコーディング・セッションで、この曲をソロ・レコーディングとして完全に再構築し、同じ時期にカリフォルニア州ハリウッドのハリウッド・サウンド・レコードでオーバーダブを加えた。
その2インチのマルチトラック・マスターテープからラフ・ミックスされたカセットテープは、本人の直筆ラベルが貼られた状態で、最近発見されるまで、プリンスの伝説的な保管庫でお蔵入りとなっていた。
今回リリースされた「ドゥ・ミー・ベイビー(デモ)」は、グラミー賞にノミネートされたプリンスのエンジニア、クリス・ジェイムスがオリジナルのカセットに合わせて新たにミックスし、プリンスの長年のコラボレーターであり、グラミー賞を何度も受賞しているエンジニア、バーニー・グランドマンがマスタリングを担当した。
その後、プリンスは2年以上経ってから、1981年6月にサンセット・サウンドで「ドゥ・ミー・ベイビー」のソロ・レコーディングを行い、この曲を再演した。そのマスター音源は、1981年10月14日に『戦慄の貴公子(Controversy)』の A面に収録された壮大なラストソングとしてリリースされた。
配信リリース情報
PRINCE ”Do Me, Baby (DEMO) “
プリンス「ドゥ・ミー・ベイビー (デモ)」
Digital / 7″ Analog /
2021年10月14日 配信
WARNER MUSIC JAPAN
アルバム『戦慄の貴公子(CONTROVERSEY)』
1981年10月14日発表の通算4作目となるアルバム。来るべき時代を啓示し、アメリカ、イギリスのミュージック・シーンを震撼させたサウンド美学が凝縮された作品。全米アルバム・チャート最高位21位を記録、プラチナ・アルバムを獲得している。
「ドゥ・ミー・ベイビー」はこのアルバムからの3曲目のシングル・カットで、 当時大きなチャートアクションはなかったが、のちにメリッサ・モーガンによるカバー・ヴァージョンが全米R&Bチャート1位になるなどし、プリンス初期の名曲として人気の高い楽曲の一つである。
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