Brian May ブライアン・メイ(クイーン)
8月6日(金) に リリースされるブライアン・メイのリマスター・アルバム『バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~』より、6月25日より先行リリースされている「ドリヴン・バイ・ユー」(Driven By You)に続き、 7月16日には、2曲目の先行配信曲「華麗なる復活」(Resurrection)が先行リリースされた。
「華麗なる復活」(Resurrection)は、ライヴで大盛り上がりするブライアン・メイの人気曲で、圧倒的なハード・ロック・ナンバー。
パワー全開のドラムス、幾重にも重なったハーモニー、そして高らかに鳴り響く荘重なギター・サウンド。1992年に発売されたメイのソロ・アルバム『バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~』の中でも、とくにファンの間では最高傑作と言われている。
ブライアン・メイ・バンドのライヴで演奏された「華麗なる復活」は、メイの奏でる壮大なシークエンス「ギター・エクストラヴェガンス」の中心にフィーチャーされており、崇敬を集めるクイーンの名曲「ボヘミアン・ラプソディ」の爆発的ロック・クライマックスと肩を並べていた。
だが、この曲の起源は、宇宙的な壮大さというよりも、むしろ個人的なところにあった。歌詞には、私生活に大きな変化があった時期、目的意識と自我を再び見出そうとしていたメイの苦闘を反映。この曲の制作には、親しい友人やバンド・メンバーが極めて重要な役割を果たしていたことも証明されている。
本曲のバッキング・トラックは、故コージー・パウエルの1992年のアルバム『ザ・ドラムス・アー・バック』( The Drums Are Back)に、「ライド・トゥ・ウィン」(Ride To Win)というタイトルのインストゥルメンタル曲として別の形で収録。「貢献を交換したんだ!」と、メイは説明する。
「コージーが背中を押してくれたんだけれど、天からの贈り物だったよ。僕は、新たな人生を見つけようという自分の欲求を表現できる何かを探しているところだった。そしたら突然コージーが、〈モノ・スタジオ〉で作ったこのトラックを持ってやって来たんだ。そこは、彼の特徴である重厚なドラム・サウンドを作り上げるためのお気に入りの場所でね。そして、彼が『なあブライアン、これどう思う? 僕のために演奏してくれないか?』と言ってきたんだよ。僕が『いいね、君の望みなら何でもやるよ』と答えたら、彼は『じゃあ、君のソロ・アルバムにも入れたいかい?』と聞いてきた。僕は『ああ、それはいいね』と答えて、それで全てを共有し合ったんだ。そして、即座にインスピレーションを得て、この“華麗なる復活”を書いたというわけさ。」
熟練ロック・セッション・ミュージシャンであるドン・エイリーがキーボードに加わり、この曲に全力で取り組んだメイとパウエル。
メイにとっては、クイーンの伝説的フロントマンであるフレディ・マーキュリーの死去後、自身のヴォーカリストとしての能力を占う試金石ともなった。
ブライアン・メイは、
「とことんオーバーダブを重ねたんだ。おそらく、“ボヘミアン・ラプソディ”よりもオーバーダブの回数が多いんじゃないかな。僕も自分自身を追い込んでいたんだよ。自分がどこまでやれるのか、知りたいと思っていた時期だったんだ。僕は突然、フレディを喪った。今は自分で自分の歌を歌おうとしている。どれほど高い所まで行けるのか? どこまで激しくやれるのか? どれだけ幅広い声域で歌えるのか? 今の僕にそれが出来るとは思わないけれど、自分が到達した場所には満足している。それはあの時、僕がたどり着かなくてはならなかった場所だったんだ。」
と話す。
厄介な最高音のレの音を出すために奮闘したことについて、メイは現在、次のように振り返る。
「あそこまで出来たということが、今も信じられないよ――血の滲むような思いだった。」
さらに、彼はそこで終わらなかった。ロック史上最高レベルに革新的で冒険的かつ象徴的なギター・ワークを既に確立しているにもかかわらず、メイは自らの演奏の幅を広げる方法を見出したのである。
「ジョー・サトリアーニのギターを使った箇所もあるんだ……。つまり、あの大きくてメタリックなジョー・サトリアーニのギターだ。すごく切れ味が良いんだよ。天井知らずに、僕はタッピングしまくっていた。普段クイーンではやらなかったことだ。クイーンはとてもメロディックだから、僕の語彙の中にタッピングという言葉はあったんだけれど、クイーンではそれを使う場所がめったになかったんだ。僕はとにかく、とことんまでやってみた。この曲は、僕のギター・プレイを推し進めるという意味でも、空に届くほど高い目標に向かって突き進んでいる。 また、この曲には、短いながらも強烈なパウエル・ドラム・ブレイクもあって、驚いたことに、それは僕の自宅スタジオ〈フレンチ・ルーム〉で録音したものなんだよ。コージーもまた、自分を限界まで追い込んでいたんだ。」
今回のリイシューに際し、入手可能な最高の映像素材からリマスターを行ったビデオも公開された。
ブライアン・メイ・バンドが 1993年4月6日、パレス・シアターでライヴを行った前後にロサンゼルスで撮影されたこのビデオでは、当時の最新コンピュータ・グラフィックスを駆使。燃え盛る炎と爆発する惑星の中で、メイとパウエルが激しい演奏を炸裂させている。
「〈H-Gun〉(シカゴ拠点の音楽ビデオ制作会社。1980年代末~1990年代に多数の名作を世に送り出した。2001年に解散)のチームとのコラボレーションで、この曲を別の宇宙に連れて行くような映像を作ったんだ。コージーと僕はLAの映画スタジオで、化学薬品を使った焚き火に囲まれて一日を過ごした――ならず者やヒーローになったりして、すごく楽しかったよ。」
現在、この曲について語るメイは、その過剰主義的手法とメッセージを次のように支持している。
「僕が自分の葬式でかけてもらいたいのは、この曲だな。おそらくね。なぜならこの曲には、抗いがたいほどの強い信念が込められているからだ。人生において行手に巨大な障害が立ちはだかった時、それを乗り越えるのに必要な、そういう信念だよ。僕はこれをとても誇りに思っている。」
今回のリリースに合わせ、ブライアン・メイ初のソロ・ヒット曲「ドリヴン・バイ・ユー」(Driven By You)の30周年を記念した熱いビデオも新たに制作されている。 そのビデオに収められている映像は、1991年にスペインのセビリアで開催されたコンサート〈ギター・レジェンド〉でクイーンのレジェンドことメイが同曲をライヴで初めて歌った模様と、1992年に行われた自身の南米ツアーで撮影されたものだ。
そのエネルギッシュな映像内でブライアンと共にこの曲を演奏しているのは、コージー・パウエル(ドラムス)、ニール・マーレイ(ベース)、スティーヴ・ヴァイ(リズム・ギター)を含む、豪華なオールスター・バンドである。それに加え、リック・ウェイクマンとマイク・モーランがキーボードに、マギー・ライダー、ミリアム・ストックリー、クリス・モーランがバッキング・ヴォーカルに参加している。
1992年9月に発売され、全英アルバム・チャートで6位を記録したアルバム『バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~』は、CD盤、アナログ盤レコード、デジタル配信 (ストリーミング再生、ダウンロード購入)のいずれでも、本作は長らく入手不可能な状態にあった。
今回、ブライアン・メイ監修のもとリマスターされ、「デラックス・エディション」の DISC 2『アウト・オブ・ザ・ライト』には、別バージョン、B面曲、ライヴ・トラックを収録。
また、貴重な写真やアルバム解説を含む24ページのブックレットに、1993年のブライアンのソロ来日公演時のパンフレットのミニチュア (全20ページ) も封入。
さらに、伝説のブライアン・メイの1993年のソロ来日公演のポスターのレプリカ、当時の来日公演告知のチラシと同じデザインのクリアファイル、さらに amazon 限定 のメガジャケットが、それぞれ先着購入特典となっている。
リリース情報
BRIAN MAY ”BACK TO THE LIGHT”
ブライアン・メイ 「バック・トゥ・ザ・ライト ~光にむかって~」
アルバム 1CD / 2CD (SHM-CD)/ Digital
2021年8月6日(金)世界同時発売
2CD UICY-79738/9 ¥3,960円(税込) 【デラックス・エディション】日本盤
1CD UICY-16011 ¥1,980円(税込) 日本盤
UNIVERSAL MUSIC
※日本盤 2CD【デラックス・エディション】のみ 1993年のブライアンのソロ来日公演時のパンフレットのミニチュア封入(1993年来日時と同じ全編英語版のミニチュア、全20ページ)。
収録内容
DISC 1 : バック・トゥ・ザ・ライト ~光にむかって~ BACK TO THE LIGHT
01 ザ・ダーク / The Dark (May)
02 バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~ / Back To The Light (May)
03 ラヴ・トークン / Love Token (May)
04 華麗なる復活 / Resurrection (Words: May. Music: May, Powell, Page)
05 愛の結末 / Too Much Love Will Kill You (May, Musker, Lamers)
06 ドリヴン・バイ・ユー / Driven By You (May)
07 ブルーな気持ち / Nothin’ But Blue (Words: May. Music: May, Powell)
08 アイム・スケアード / I’m Scared (May)
09 地平線の彼方へ / Last Horizon (May)
10 想いのままに / Let Your Heart Rule Your Head (May)
11 ジャスト・ワン・ライフ / Just One Life (May)
12 ローリン・オーヴァー / Rollin’ Over (May)
Produced by Brian May.
Co-produced and engineered by Justin Shirley-Smith.
All vocals, backing vocals, guitars, keyboards and anything else around – by Brian May unless otherwise stated.
DISC 2 : アウト・オブ・ザ・ライト OUT OF THE LIGHT
01 ブルーな気持ち (ギター・ヴァージョン) / Nothin’ But Blue (Guitar Version)
02 愛の結末 (ギター・ヴァージョン) / Too Much Love Will Kill You (Guitar Version)
03 ジャスト・ワン・ライフ (ギター・ヴァージョン) / Just One Life (Guitar Version)
04 ドリヴン・バイ・ユー・トゥー / Driven By You Two
05 ドリヴン・バイ・ユー (フォードADヴァージョン) / Driven By You (Ford Ad Version)
06 タイ・ユア・マザー・ダウン(Featuring スラッシュ) / Tie Your Mother Down (Featuring Slash)
ライヴ・オン・ザ・トゥナイト・ショウ・ウィズ・ジェイ・レノ、1993年4月5日
Live on the Tonight Show with Jay Leno, 5th April 1993
07 愛の結末 / Too Much Love Will Kill You
ライヴ・アット・ザ・パレス・シアター、ロサンゼルス、1993年4月6日
Live at the Palace Theatre, Los Angeles, 6th April 1993
08 ’39 / 想いのままに / ’39 / Let Your Heart Rule Your Head
ライヴ・アット・ザ・ブリクストン・アカデミー、1993年6月15日
Live at the Brixton Academy, 15th June 1993
09 地平線の彼方へ / Last Horizon
ライヴ・アット・ザ・ブリクストン・アカデミー、1993年6月15日
Live at the Brixton Academy, 15th June 1993
10 ウィ・ウィル・ロック・ユー / We Will Rock You
ライヴ・アット・ザ・ブリクストン・アカデミー、1993年6月15日
Live at the Brixton Academy 15 June 1993
11 ドリヴン・バイ・ユー (コージー&ニール・ヴァージョン ’93)
Driven By You ? Cozy and Neil Version ’93
※ ライヴ音源は、ブライアン・メイ・バンドが演奏する1993年の〈バック・トゥ・ザ・ライト・ツアー〉より。
ブライアン・メイ: ヴォーカル/ギター、コージー・パウエル: ドラムス、ニール・マーレイ: ベース、スパイク・エドニー: キーボード、ジェイミー・モーゼス: ギター/ヴォーカル、キャシー・ポーター: ヴォーカル、シェリー・プレストン: ヴォーカル
The Live tracks are played by The Brian May Band from the ‘Back To The Light’ Tour 1993.
Brian May: Vocals/Guitar, Cozy Powell: Drums. Neil Murray: Bass, Spike Edney: Keyboards,
Jamie Moses: Guitar/Vocals, Cathy Porter: Vocals, Shelley Preston: Vocals.
“And a special thank you to Slash”.
Audio Supervised by Justin Shirley-Smith and Kris Fredriksson.
Mastered by Bob Ludwig & Adam Ayan, Gateway Mastering Studios, Portland, ME.
Audio Restoration Kris Fredriksson.
Half Speed vinyl mastering Miles Showell at Abbey Road Studios.
日本盤 CD 先着購入者特典
・全国共通特典
1993年のブライアン・メイのソロ来日公演告知ポスターの復刻版B2ポスター
・タワーレコード オリジナル特典
1993年のブライアン・メイのソロ来日公演告知チラシと同デザインのA4クリアファイル
・Amazon.co.jp オリジナル特典
メガジャケ
※先着購入者特典は数に限りがあり、無くなり次第終了となります。
※詳細はご購入先でご確認ください。
※特典対象外の店舗もあります、特典の有無は店舗にてご確認ください。
クイーン リリース情報
クイーン『リミテッド・エディション』シリーズ 全15タイトル
SHM-CD 2枚組
2021年5月19日 (水) 発売
各 2,934円 (税込)
UNIVERSAL MUSIC
<全15タイトル >
『戦慄の王女』(オリジナル発表年: 1973年)
『クイーンⅡ』(オリジナル発表年: 1974年)
『シアー・ハート・アタック』(オリジナル発表年: 1974年)
『オペラ座の夜』(オリジナル発表年: 1975年)
『華麗なるレース』(オリジナル発表年: 1976年)
『世界に捧ぐ』(オリジナル発表年: 1977年)
『ジャズ』(オリジナル発表年: 1978年)
『ザ・ゲーム』(オリジナル発表年: 1980年)
『フラッシュ・ゴードン』(オリジナル発表年: 1980年)
『ホット・スペース』(オリジナル発表年: 1982年)
『ザ・ワークス』(オリジナル発表年: 1984年)
『カインド・オブ・マジック』(オリジナル発表年: 1986年)
『ザ・ミラクル』(オリジナル発表年: 1989年)
『イニュエンドゥ』(オリジナル発表年: 1991年)
『メイド・イン・ヘヴン』(オリジナル発表年: 1995年)
「Queen The Greatest」
クイーン+アダム・ランバート リリース情報
QUEEN + ADAM LAMBERT ”LIVE AROUND THE WORLD”
クイーン+アダム・ランバート 『ライヴ・アラウンド・ザ・ワールド』
CD/CD+DVD/CD+Blu-ray/LP
2020年10月2日(金) 全世界同時発売
ユニバーサルミュージック
CD : UICY-15939 ¥2,500円+税
CD+DVD : UICY-15937 ¥5,500円+税
CD+Blu-ray : UICY-15938 ¥6,000円+税
※日本盤CDのみSHM-CD仕様
※アナログ盤(LP)は、日本では輸入盤のみ。