Alice Sara Ott アリス=紗良・オット
ドイツ人の父と、日本人の母のもとに生まれたドイツ・ミュンヘン出身の女性ピアニスト、アリス=紗良・オット(アリス・サラ・オット)。
幼い頃から数々のコンクールで優勝し、若き天才ピアニストとして、2008年に、名門ドイツ・グラモフォンから『リスト:超絶技巧練習曲』でデビューし、ドイツを拠点にワールドワイドに活躍。
日本でも、これまでに『情熱大陸』『セブンルール』『とくダネ!』などテレビでも紹介されている。
アリス=紗良・オット の、3年振り 10枚目となるニュー・アルバム『Echoes Of Life』が、8月6日に発売となる。
新作では、独自の視点からショパンの傑作『24の前奏曲 作品28』に取り組み、さらに、この曲集の合間に自身が影響を受けた7つの現代作品を「間奏曲」のように挿入することで、個性的なストーリーを展開している。
組み合わせられている現代作品は、盟友トリスターノがバッハの前奏曲をベースにこのアルバムのために書き下ろした『イン・ザ・ビギニング・ワズ』に始まり、ジェルジュ・リゲティ、ニーノ・ロータ、チリー・ゴンザレス、武満徹、アルヴォ・ペルトの作品など、ジャンルも幅広い。
これらは、それぞれオットの人生に強い結びつきを持った曲で、ショパンの前奏曲の中にあっても絶妙のマッチングを示し、さらにショパンの現代性を浮き彫りにする。そして、最後はモーツァルトの死によって未完となったレクイエムのラクリモーサを元に、オットが作曲した美しい『ララバイ・トゥ・エターニティ』で「人生への永遠の問いかけ」を投げかけてアルバムは閉じられる。
アルバムから、ショパンの前奏曲 第15番《雨だれ》のデジタル先行配信が、6月11日からスタートしている。
アリス=紗良・オット コメント
今回の作品は私の人生を反映しています。一歩が次の一歩につながり、あるときは速く、あるときは遅く、あるときは円を描くように歩き、あるときは行き止まりに直面して引き返さなければなりません。つまり、すべての瞬間が何らかの形でつながっているのです。最初にこのアルバムのコンセプトを考えていたときには、音楽が私にとってこんなにも感情的な意味を持つとは予想していませんでした……全体を通して初めて聴いたとき、ショパンの前奏曲がいかに現代的で、挑発的で、時代を超越しているかを、現代の作品が裏付けていることに気づきました。
リリース情報
Alice Sara Ott ”Echoes Of Life”
アリス=紗良・オット 「エコーズ・オヴ・ライフ」
アルバム CD(初回限定盤は DVD付 2枚組)
2021年8月6日発売
DG(Deutsche Grammophon)/ UNIVERSAL MUSIC
初回限定盤 [MQA/UHQCD ボーナスDVD付] UCCG-40130 ¥3,850
通常盤 [SHM-CD] UCCG-1885 ¥3,080
収録曲
イン・ザ・ビギニング・ワズ
フランチェスコ・トリスターノ:
イン・ザ・ビギニング・ワズ
フレデリック・ショパン:24の前奏曲 作品28
第1番 ハ長調
第2番 イ短調
第3番 ト長調
第4番 ホ短調
インファント・レベリオン
ジェルジュ・リゲティ:
ムジカ・リチェルカータ 第1曲
フレデリック・ショパン:24の前奏曲 作品28
第5番 ニ長調
第6番 ロ短調
第7番 イ長調
第8番 嬰ヘ短調
第9番 ホ長調
ウェン・ザ・グラス・ワズ・グリーナー
ニーノ・ロータ:
ワルツ
フレデリック・ショパン:24の前奏曲 作品28
第10番 嬰ハ短調
第11番 ロ長調
第12番 嬰ト短調
第13番 嬰へ長調
第14番 変ホ短調
第15番 変ニ長調 《雨だれ》
ノー・ロードマップ・トゥ・アダルトフッド
チリー・ゴンザレス:
前奏曲 嬰ハ長調
フレデリック・ショパン:24の前奏曲 作品28
第16番 変ロ短調
第17番 変イ長調
第18番 ヘ短調
アイデンティティ
武満徹:
リタニ -マイケル・ヴァイナーの追憶に- 第1曲
フレデリック・ショパン:24の前奏曲 作品28
第19番 変ホ長調
第20番 ハ短調
ア・パス・トゥ・ウェア
アルヴォ・ペルト:
アリーナのために
フレデリック・ショパン:24の前奏曲 作品28
第21番 変ロ長調
第22番 ト短調
第23番 ヘ長調
第24番 ニ短調
ララバイ・トゥ・エターニティ
アリス=紗良・オット:
ララバイ・トゥ・エターニティ
〜 モーツァルトの レクイエム ニ短調 K.626から ラクリモーサの断片による