Tedeschi Trucks Band テデスキ・トラックス・バンド
現代の世界三大ギタリストの一人と言われる デレク・トラックス率いる「テデスキ・トラックス・バンド」(TTB)が、デレク・アンド・ザ・ドミノスの名盤『いとしのレイラ (Layla and Other Assorted Love Songs)』を、スペシャル・ゲストのトレイ・アナスタシオと共に全曲演奏した一回限りのライブ・レコーディング作品『Layla Revisited (Live At LOCKN’)』をリリースする。
本作は、2019年8月24日に、バージニア州アーリントンで開催された「LOCKN’ Festival」でライブ収録された。
アルバムに先駆けて、「恋は悲しきもの (Why Does Love Got To Be So Sad?)」に続き、名ロッカ・バラード「だれも知らない( Nobody Knows You When You’re Down and Out)」が先行リリースされ、そのライブ・ミュージックビデオも公開となった。
2019年8月24日に、バージニア州アーリントンの「LOCKN’ Festival」に来場していたファンにとって、『いとしのレイラ』の全曲演奏はまったくのサプライズだった。
「テデスキ・トラックス・バンド・フィーチャリング・トレイ・アナスタシオ」というタイトルだけが発表されており、彼らが事前にリハーサルを重ねて企画した楽曲については一切触れられていなかった。
しかし、バンドとアルバムのつながりは、彼らの存在を深く物語っている。
エリック・クラプトンとデュアン・オールマンという20世紀を代表する2人のギタリストを迎えて制作されたロック名盤『いとしのレイラ』は、偶然にもスーザン・テデスキの誕生日である1970年11月9日に発売された。
クリスとデビー・トラックス夫妻はこのアルバムのファンとなり、長男をデレクと名付けることになった。
その後、トラックスはオールマン・ブラザーズ・バンドのメンバーとして15年間活動し、クラプトンのツアーにも参加していた。
このように、音楽と演奏者の間には深いつながりがあり、このアルバムには運命的なものを感じざるを得ない。
デレク・トラックスは『レイラ』について次のように語っている。
「私がギターを弾き始めた頃には、デュアン・オールマンのスライド・サウンドに夢中になっていました。『レイラ』での彼のプレイは、今でも私にとって最高の思い出の一つです。その精神、喜び、無謀さ、そして必然性。私の父は、私と弟が寝るときにそのレコードをかけてくれて、私のDNAに深く刻み込んでくれたのです。」
テデスキ・トラックス・バンドは、「アイ・ルックト・アウェイ(I Looked Away)」や「ベル・ボトム・ブルース(Bell Bottom Blues)」からアルバムの象徴的なタイトル曲まで、愛されてきた名曲を活性化させ、創意工夫を凝らしてファンに提供している。
フェスティヴァルでのライブでは、バンドは「いとしのレイラ(Layla)」で締めくくったが、観客に余韻を楽しんでもらうようウォークアウト・ミュージックとして、アルバム・クロージング曲「庭の木(Thorn Tree In The Garden)」のオリジナル・ヴァージョンをPAシステムで流すことにした。
そして、本アルバムの最後には、デレクとスーザンがデュオで「庭の木(Thorn Tree In The Garden)」のスタジオ・ヴァージョンを演奏するという、歴史的な瞬間が待っている。(日本盤にはさらにボーナス・トラックが1曲収録されている)
また、テデスキ・トラックス・バンドは、nugs.net のホーム・パフォーマンス・シリーズである「The Fireside Sessions」の趣旨に触発され、Fireside LIVE ツアーの一環として、定員制のライブを行う準備を進めている。
テデスキ・トラックス・バンドにとっては、2020年2月以来の本格的なライブとなるが、夏の恒例ツアー「Wheels of Soul」が来年(2022年)に延期されたことを受けたもの。
会場は、小規模または縮小された屋外の円形劇場、ドライブイン、ポッドセットなどが混在する予定で、いずれも COVID-19 に準拠しており、ファン、スタッフ、バンド、クルーの安全を確保するための対策が講じられる。
6月11日、フロリダ州ジャクソンビルの円形劇場デイリーズ・プレイスを皮切りに7月末のコロラド州レッド・ロック野外劇場まで全30公演を予定している。
リリース情報
Tedeschi Trucks Band ”Layla Revisited (Live at LOCKN’) featuring Trey Anastasio”
テデスキ・トラックス・バンド 「レイラ・リヴィジテッド」
アルバム CD (2枚組)SHM-CD / Digital
2021年7月16日 発売
UCCO-1228/9
¥4,070(税込価格)
Concord Records / UNIVERSAL MUSIC
【収録曲】
DISC 1
01 アイ・ルックト・アウェイ / I Looked Away
02 ベル・ボトム・ブルース / Bell Bottom Blues
03 キープ・オン・グロウイング / Keep On Growing
04 だれも知らない / Nobody Knows You When You’re Down and Out
05 アイ・アム・ユアーズ / I Am Yours
06 エニーデイ / Anyday
DISC 2
01 ハイウェイへの関門 / Key to the Highway
02 テル・ザ・トゥルース / Tell the Truth
03 恋は悲しきもの / Why Does Love Got to Be So Sad?
04 愛の経験 / Have You Ever Loved a Woman
05 小さな羽根 / Little Wing
06 イッツ・トゥー・レイト / It’s Too Late
07 いとしのレイラ / Layla
08 庭の木 / Thorn Tree in the Garden
09 アイ・アム・ユアーズ(リハーサル)/ I Am Yours (Rehearsal) *日本盤ボーナス・トラック
【パーソネル】
スーザン・テデスキ (g, vo)
デレク・トラックス (g)
トレイ・アナスタシオ (g, vo)
ドイル・ブラムホール2世 (g, vo)
タイラー・グリーンウェル (ds)
J.J. ジョンソン (ds)
ゲイブ・ディクソン (key, vo)
ブランドン・ブーン (b)
マイク・マティソン(vo)
マーク・リヴァース(vo)
アリシア・シャコール(vo)
ケビ・ウィリアムズ(sax)
エフライム・オーウェンズ(tp)
エリザベス・レア(tb)
プロデュース:デレク・トラックス
2019年8月24日 バージニア州アーリントン「ロックン・フェスティヴァル」にてライブ録音
だれも知らない / Nobody Knows You When You’re Down and Out 配信サイト
恋は悲しきもの / Why Does Love Got to Be So Sad? 配信サイト