Billy F Gibbons(ZZ TOP) ビリー・ギボンズ
ZZ TOP の フロントマン、ビリー・F・ギボンズの3枚目のソロ・アルバム『ハードウェア』が、レコーディングとポスト・プロダクションを終え、6月4日にリリースされることが決定した。
このアルバムは、カリフォルニア州のパーム・スプリングス近くのハイ・デザートにあるエスケープ・スタジオで録音され、ギボンズのほか、マット・ソーラム、マイク・フィオレンティーノの共同プロデュース作品で、エンジニアのチャド・シュローサーが追加プロダクションを提供している。
このアルバムの発売に先立ち、先行シングル「ウエスト・コースト・ジャンキー」をリリース、スタジオから目と鼻の先にあるジョシュアツリーの近くで撮影されたミュージックビデオも公開となった。
ガンズ・アンド・ローゼズ、ヴェルヴェット・リヴォルヴァー、カルトなどで活躍したヴェテラン・ドラマー、ソーラムが本作ではドラマーとしても活躍しており、アルバムのコア・バンドにはギタリストのオースティン・ハンクスが参加している。
ソーラム、ハンクスは、ギボンズの2018年リリースの前作『ビッグ・バッド・ブルース』にも参加しており、その作品ではブルース・ファウンデーションによるブルース・ミュージック・アワードを受賞した。
『ビッグ・バッド・ブルース』やギボンズのソロ・デビュー・アルバム『ペルフェクタムンド』とは対照的に、『ハードウェア』の収録曲はほとんどがオリジナルで、12曲のうち11曲がギボンズ、ソーラム、フィオレンティーノ、シュローサーが作曲しており、ロック曲となっている。
1曲のみ、テキサス・トーネードスは1990年に録音した「Hey Baby, Que Paso」のカヴァー。
『ハードウェア』というアルバムのタイトルは、1980年代半ばにギボンズやZZトップと仕事をした伝説のレコーディング・エンジニア、故ジョー・ハーディへの敬意を表したもの。
このアルバムのサウンドは、砂漠でのレコーディングという環境に影響されているという。 ギボンズは、「揺れる砂、サボテン、ガラガラヘビなどがある砂漠という環境は、そこで生まれる音に陰謀の要素を与えてくれる」と語っている。
アルバムのハイライトである 「スタッキン・ボーンズ」には、ギボンズが以前から親交のあるラーキン・ポーがゲスト参加している。
彼女らとの出会いは、ラーキン・ポーのミーガン・ラベルの夫で、過去にZZトップのツアーに参加していたタイラー・ブライアントの紹介によるものだった。 ラーキン・ポーは、2019年にニューヨークで開催された「Love Rocks NYC」のベネフィットでギボンズと共演し、そこから今回のコラボレーションへと発展したとのことだ。
このアルバムのハード・ドライヴィングなトラックには、実に幅広いアプローチが見られるが、ビリー・ギボンズの芸術性の特徴である際立ったトーンとうなるヴォ―カルは本作でも十分発揮されている。
伝統的なハード・ロック、ネオ・メタル、カントリー・ロック、ニュー・ウェイヴ、ブルース、さらにはサーフ・ミュージックなどの要素が盛り込まれているため、『ハードウェア』をカテゴライズするのは難しく、またカテゴライズすることに意味もない。
実際、アルバムの最後に収録されている「デザート・ハイ」は、しなやかなギターを伴ったスポークン・ワードの作品で、本作がレコーディングされた場所のすぐ近くで48年前に亡くなった伝説のミュージシャン、グラム・パーソンズを彷彿とさせる。
ビリー ・F・ギボンズ コメント
私たちは、夏の暑い時期に数週間砂漠にこもっていましたが、それ自体がかなり強烈だった。このアルバムでは、そのストレスを解消するために、ただ “ロックする “ことに専念した。それが『ハードウェア』の真骨頂だ。ほとんどが猛烈なロックでありながら、砂漠の暗黙の神秘性を常に意識している。
リリース情報
Billy F Gibbons ”Hardware”
ビリー・F・ギボンズ 「ハードウェア」
アルバム CD (SHM-CD)
2021年6月4日リリース
UCCO-1227
¥2,860 (税込)
Concord Records / UNIVERSAL MUSIC
<収録曲>
マイ・ラッキー・カード
シーズ・オン・ファイア
モア-モア-モア
シャッフル、ステップ&スライド
ヴァガボンド・マン
スパニッシュ・フライ
ウエスト・コースト・ジャンキー
スタッキン・ボーンズ
アイ・ワズ・ア・ハイウェイ
S-G-L-M-B-B-R
ヘイ・ベイビー。ケ・パソ
デザート・ハイ