小松亮太
アルゼンチン演奏家協会などから表彰されるなど、タンゴというジャンル自体を体現する世界的バンドネオン奏者であり、鬼気迫るエネルギッシュな演奏から目が離せない小松亮太が、生誕100周年を迎えるアルゼンチン・タンゴの巨匠アストル・ピアソラの記念アルバムを発売する。
小松亮太はこれまでも機会あるごとにピアソラの作品を発表してきたが、今回はピアソラ生誕100周年に相応しく、ピアソラの代表曲の一つ、バンドネオン協奏曲をライヴ・レコーディングで発売する。
これは、2019年9月に行われた新日本フィルハーモニー交響楽団の演奏会の模様で、指揮はフランス音楽の体現者として伝説的存在であり、タンゴ・ミュージックの解釈にも定評のある巨星ミシェル・プラッソン。理想的な共演者を得て、小松亮太のバンドネオンは、作曲者が憑依したかのような霊感をまとって鳴っている。
（Photo: 竹下智也）
小松亮太はこれまでもピアソラの代表作「ブエノスアイレスのマリア」や「ブエノスアイレスの四季」をライヴ・レコーディングで発表し、いずれも高い評価を得ており、今回のバンドネオン協奏曲も同曲の決定的名盤の呼び声も高い。
今作の発表を控え小松亮太は、
「ジャズやクラシックの人々と違い、あくまでもピアソラを『タンゴの中のひとつ』として捉えている僕だからこその、異ジャンル同士のケミストリーあふれる演奏になったと思います。僕のバンドネオンはプラッソン氏と新日本フィルの薫り立つサウンドに優しく包みこまれていますが、ときに僕の音楽のトゲはそれを突き破る。そこに居るだけで立ち上るプラッソン氏の気品が、つい過剰になりがちな僕のそのトゲをすべてプラスに転化してくれている、幸せな瞬間の記録とも言えるでしょう。」
と思いを述べている。
また、3月末には、小松亮太自らが執筆したタンゴ解説本「タンゴの真実」も発売となる。
リリース情報
小松亮太 ※ タイトル未定
アルバム CD （Blu-specCD2）
2021年5月5日（水）発売予定
SICC-30577
￥3,000（税抜）
Sony Music Japan International
＜収録曲＞
①アストル・ピアソラ：バンドネオン協奏曲
ミシェル・プラッソン指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団
（2019年9月27日・28日すみだトリフォニーホールにてライヴ収録 ）
②小松亮太：雨上がり ～after the rain～（日本テレビ系「news every.」お天気コーナーテーマ曲）[ボーナストラック]
他、貴重な数曲のカップリング曲収録を予定。
書籍情報
小松亮太「タンゴの真実」（旬報社）
2021年3月26日発売予定
タンゴの歴史、音楽性、巨匠たちの素顔、時代との関わりなど、「タンゴのすべて」を余すところなく紹介。
入門者から愛好家まで楽しめる、タンゴ解説書の決定版がついに発売！
コンサート情報
2021年
3月13日（土） 福井県立音楽堂 ハーモニーホールふくい 大ホール（福井）
3月14日（日） 川口総合文化センター・リリア 音楽ホール（埼玉）
3月21日（日） キセラホール（兵庫）
3月25日（木） にっぽん丸 春の四万十・新宮クルーズ
4月10日（土） 浅草花劇場（東京）
5月15日（土） 高崎芸術劇場スタジオシアター（群馬）
5月20日（木） ビルボードライブ大阪（大阪）
5月22日（土） カルッツかわさき ホール（神奈川）
7月03日（土） DMG MORIやまと郡山城ホール・小ホール（奈良）
7月10日（土） いずみホール（大阪）
8月01日（日） 八千代市市民会館大ホール(千葉）
9月04日（土） 福生市民会館（東京）
