George Harrison ジョージ・ハリスン
ジョージ・ハリスンの遺産管理団体は、ジョージ・ハリスンのソロの名盤『オール・シングス・マスト・パス』の発売50周年を記念し、その第1弾としてこのアルバムのタイトル・トラックの2020年度版リミックス「オール・シングス・マスト・パス(2020ミックス)」をデジタル・シングルでリリースした。
このタイトル・トラックの新たなステレオ・ミックスを監修するのは、グラミー賞を複数回受章した経験を持つ、ポール・ヒックス。
彼はジョージ・ハリスンの遺産管理団体であるハリスン・エステートと共に仕事をしていることでも知られており、他にもザ・ビートルズのアルバムや、本年度チャートのトップに輝いたザ・ローリング・ストーンズの作品(『山羊の頭のスープ』)、そしてジョン・レノンの作品(『ギミ・サム・トゥルース.』)なども手がけている。
「父の残した伝説的なアルバム『オール・シングス・マスト・パス』の50周年を記念した事業として、このアルバムのタイトル・トラックのステレオ・ミックス盤のリリースは、2021年に予定している数々のプロジェクトのほんのさわりに過ぎません」
と、ダーニ・ハリスンは語る。
「僕たちは山のようなテープを掘り起こしているのです。箱いっぱいの大量のテープが、次から次へと出てくるんです。このアルバムの音をクリアなものにするというのは、常に父が一番望んでいたことで、実際、父が亡くなる直前まで、僕たちは共にその作業をしていました。しかし、その後の技術の進歩と、ポール・ヒックスがこのプロジェクトに関わってくれたおかげで、やっと実現にこぎつけることができたのです。僕たちの作業の成果を早く皆様にお聴きいただきたいと思っていますが、来年には、お待ちいただいた甲斐のあるものをお届けできるはずです。」
50年前、1970年11月27日にリリースされたフィル・スペクターのプロデュースによる3枚組『オール・シングス・マスト・パス』には、ザ・ビートルズのメンバーのソロ・プロジェクトとしては、初のナンバーワン・シングルとなった「マイ・スウィート・ロード」も収録されている。
このアルバムは大評判となり、イギリスとアメリカのアルバム・チャートで1位を獲得し、『ローリング・ストーン』紙は、“ロックンロール界の『戦争と平和』だ”、“非常に個人的な声明でありながら、壮大な表現を用いている”と評価した。
その後、時間の経過と共に、のちの世代もこのアルバムから大いに影響を受けるようになった。このアルバムはグラミー賞の殿堂入りを果たし、『ローリング・ストーン』紙の歴代最高のアルバム500選や、ロンドンの『ザ・タイムス』紙のベスト100アルバムにも選ばれた。
「オール・シングス・マスト・パス(2020ミックス)」のリリースは、この歴史的なアルバムを讃える祝祭の皮切りとなる。『オール・シングス・マスト・パス』の50周年記念プロジェクトのリリースの詳細は、2021年初頭に発表される予定。
また、『オール・シングス・マスト・パス』記念祭の一環として、ハリスン家は「レコード・ストア・デイ」のブラック・フライデー・イべントでジョージ・ハリスンの「マイ・スウィート・ロード(My Sweet Lord)」の 7インチ・シングルもリリースされた。
「マイ・スウィート・ロード」は、元々ハリスンのソロ第1作目のシングルとして1970年11月にリリースされ、世界的に大ヒットを記録、イギリスではこの曲が1971年度に最も売れたシングルとなった。
また、この曲は、アメリカとイギリスの両国で、ザ・ビートルズの元メンバーがリリースした曲としては初のナンバーワン・シングルとなった。
配信リリース
George Harrison ”All Things Must Pass”
ジョージ・ハリスン「オール・シングス・マスト・パス(2020ミックス)」
Digital Single
2020年11月27日配信
UNIVERSAL MUSIC