Burt Bacharach バート・バカラック
バート・バカラックにとって、2005年の『アット・ディス・タイム』以来の久しぶりのアルバム『ブルー・アンブレラ』は、昨年のグラミー賞で女性 C&W シンガー、ケイシー・マスグレイヴスの『ゴールデン・アワー』という素晴らしいポップセンスに溢れるアルバムをプロデュースし、C&W 部門のみならず全体の最優秀アルバム賞をも獲得して、一挙に世の中の注目を浴びたナッシュヴィルのライター/プロデューサー、ダニエル・タシアンとのコラボレーション作品。
バカラックとタシアンの馴れ初めは、ケイシー・マスグレイヴス『ゴールデン・アワー』のプロデューサー、ダニエルの手腕にバカラックが感銘したことで、二人は意気投合し、本作が制作されることになった。
その詳しい経緯はCDブックレットに、朝妻一郎氏による書下ろし解説やバート・バカラック&ダニエル・タシアン対談に掲載されている。
全曲書下ろしの新曲で、バカラックが作曲、アレンジメント、ピアノ(「ブルー・アンブレラ」と「ウィ・ゴー・ウェイ・バック」)、タシアンが歌詞とヴォーカルを担当。
バート・バカラックの作品の中でも構えたところがない、見事な心地よさを備えた楽曲に仕上がっていて、バカラック・ファン、ポップス・ファンには必聴の作品となっている。
海外では7月に5曲入りのEPとして、デジタルのみでリリースとなっているが、この5曲を聞いた関係者からの強い要望と、周りの評判に気をよくしたバカラックとダニエルの情熱で「21st センチュリー・マン」と「クワイエット・プレイス」のもう2曲が追加してレコーディングされ、10月28日に発売される。
日本盤CDにはこの2曲がボーナス・トラックとして収録されることになり、日本盤のみ7曲入りとなる。デジタル(ストリーミング&DL)も同時リリースとなるが、こちらもCD同様に日本にも7曲入り。
CDとして発売されるのは日本が初となる。
バカラック、タシアン コメント
『このアルバムは計画されていたことではなかったのですが、ダニエルと私が出会うことになり、こうした結果を残せたことは私にとってとても幸運なことでした。彼はケイシー・マスグレイヴスのアルバムプロデューサーでグラミー賞を獲得したばかりのところで、我々はその翌日会いました。すぐに一緒に曲を書き始めたのですが、一緒に仕事をすればするほど、気を使わなくてもよい何とも言えない心地よい間柄になっていったのです。彼は私の友人であり、とてもマルチな才能の持ち主—作詞—作曲—歌唱の3拍子揃った素晴らしい逸材です』
(バート・バカラック)
『私はずっと日本の文化にあこがれを持っています。宮崎駿さんは私の大好きな映画監督ですし、村上春樹さんは大好きな小説家です。また小澤征爾さんも尊敬しています。特に小澤さんが村上春樹さんと対談した「小澤征爾さんと、音楽について話をする」は大好きです。またポップスではコーネリアスが素晴らしいと思います。「ポイント」のDVDを持っています。私は大きな尊敬の念と、親戚のような気持ちを日本に対して持っています。いつか日本を訪れるのが私の願いです。皆さんが健康でお元気に過ごされんことをお祈り申し上げます』
(ダニエル・ダシアン)
リリース情報
Burt Bacharach & Daniel Tashian ”Blue Umbrella”
バート・バカラック&ダニエル・タシアン 「ブルー・アンブレラ 」
アルバム CD(Blu-spec CD2)
2020年10月28日 発売
SICX-30088
¥2,000+税
ソニー・ミュージックジャパンインターショナル
<収録曲>
M1. ベルズ・オブ・セント・オーガスティン BELLS OF ST. AUGUSTINE
M2. ウィスリング・イン・ザ・ダーク WHISTLING IN THE DARK
M3. ブルー・アンブレラ BLUE UMBRELLA
M4. ミッドナイト・ウォッチ MIDNIGHT WATCH
M5. ウィ・ゴー・ウェイ・バック WE GO WAY BACK
<ボーナス・トラック>
M6. 21st センチュリー・マン 21st CENTURY MAN
M7. クワイエット・プレイス QUIET PLACE
バート・バカラック アルバム『アット・ディス・タイム』MUSIC GUI