Aretha Franklin アレサ・フランクリン
世界的な新型コロナ・ウイルスの感染拡大、そして、ジョージ・フロイド氏の暴行死に端を発した人種差別に反対するデモ運動が拡大する中、伝説のプロデューサー:クライヴ・デイヴィスが、2018年に亡くなったソウルの女王・アレサ・フランクリンの未発表曲を急遽発表し、本日、6月19日に配信リリースされた。

発表された楽曲「Never Gonna Break My Faith」は、ロバート・F・ケネディ米上院議員(J・F・ケネディ米大統領の実弟)の暗殺事件を描いた映画『ボビー』(2006年)の主題歌として、ブライアン・アダムスらが書き下ろしたゴスペル曲で、当時は、メアリー・J・ブライジとのデュエット・バージョンで発表された。
今回、ブライアン・アダムスが、当時のマスターテープを使い、あらためてアレサ・フランクリンのソロ・バージョンにリメイクしたものだ。
ボーイズ・クワイアー・オブ・ハーレムによる荘厳なコーラスをバックに、祈りを捧げるアレサの歌声はきっと多くの人々の心に響く。
また、同時に、現在の状況を憂うクライヴ自身のメッセージも発表した。
クライヴ・デイヴィス メッセージ
世界は今や大きく変わりました。変化はあらゆる場所で起こり、誰もができるだけ前向きに変化を進められるよう最善を尽くしていることでしょう。いま音楽が大きな役割を果たしている中で、私から皆さんへこの曲をご案内させていただきます。
この楽曲は2006年、ロバート・ケネディの人生を描いた映画『ボビー』の為に偉大なアーティスト/作曲家であるブライアン・アダムスと共作されたものです。映画用には(アレサとメアリー・J・ブライジの)デュエットで録音されましたが、シングルとしては発売されませんでした。
今回、ブライアンは、この曲を女王、アレサ・フランクリンのソロ・バージョンに作り直して私に送ってくれました。すばらしいパフォーマンスです。そして歌詞を読んでいただければ、今日起きていることとも繋がり、身体の芯まで震えることでしょう。歌詞の一部を引用します。
“主よ、彼らを無知から救ってあげてください
誰かが無実の者の命を奪っても
決して勝利することなどできないということを
彼らが成しえたことは魂を解き放つことだけ
その魂をあるべきところに“
どうかこの録音を聴いてください。アンセムにふさわしいものです。
———クライヴ・デイヴィス
配信リリース情報

Aretha Franklin
「Never Gonna Break My Faith (feat.The Boys Choir of Harlem」
Digital Single
2020年6月19日配信
Sony Music