水野蒼生(指揮者/クラシカルDJ)
2018年に、世界最古のクラシック・レーベル=ドイツ・グラモフォンからデビューした、ミレニアル世代の指揮者であり、前代未聞のクラシカルDJでもある水野蒼生のセカンド・アルバム『BEETHOVEN -Must It Be? It Still Must Be-』が3月25日に発売となった。
アルバム『BEETHOVEN -Must It Be? It Still Must Be-』は、ベートーヴェンの交響曲第5番を「もしベートーヴェンが今この曲を演奏したら、どうなるだろう?」というコンセプトのもと、エレキの弦楽四重奏(ヴァイオリン×2、ヴィオラ、チェロ)とドラム、ベース、シンセサイザー、そしてマニピュレーターのバンド編成を率いてレコーディング。
さらにマッシュアップ作品なども収録され、アルバム全体を通してベートーヴェンの生涯、作風の変化を楽しめるような真の意味でのベートーヴェン・トリビュートアルバムとなっている。
また、自身初となるミュージック・ビデオ「Beethoven Symphony No.5 1st Movement [Radio Edit]」が発売日から オフィシャル YouTube チャンネルで、プレミア公開されている。
今年、生誕250年を迎えた大作曲家ベートーヴェンの傑作《運命》第1楽章からのRadio Editとなり、水野蒼生の指揮に加え、ダンサーを迎えた現代的でポップな映像となっている。
水野蒼生 コメント
今年で生誕250年を迎える大作曲家ベートーヴェン。「音楽室にかかっている肖像画のしかめっ面のおっさん」のイメージが強いですが、彼は歴史上初めてのロックスターだと僕は思っています。彼の存命中、その存在はまさに最先端の極みでした。音楽も、性格も。それでいて彼の作品の普遍的なメロディは多くのファンの心を掴み、ウィーンの街中で彼を知らない人はいないほどでした。
そんなベートーヴェンがもし今生きていたら?きっとあらゆる最先端技術を駆使して最先端のサウンドを作り上げ、アリーナを満杯にし、あらゆるフェスでヘッドライナーを務めたでしょう。そしてもちろんミュージックビデオも絶対に制作したはず。
ロックやポップス、ヒップホップなどあらゆるジャンルの音楽には常にMVがあります。視覚的な表現を音に添えてあげられることで音楽にグッと親しみやすくなります。指揮者を志し始めた10代の頃、どうしてクラシック音楽にはMVという概念がないんだろう?とずっと疑問でした。
そして今回、自分のベートーヴェン・プロジェクトの一環として制作したのがこのMVです。
共演してくれたダンサーの木村仁美さん、そして僕の意思を最大限汲み取ってチャレンジングなビデオを作ってくれた映像チームの皆さん、そしてこのMVをちょっとでも観てくださったあなたに心からの感謝を。
リリース情報
水野蒼生 Aoi Mizuno
『BEETHOVEN -Must It Be? It Still Must Be-』
アルバム CD
2020年3月25日(水)発売
UCCG-1870
¥3,300 (税込)
ユニバーサル ミュージック
収録曲
- 1802 (Beethoven/Aoi Mizuno)
- Symphony No.5 1st Movement (Beethoven)
- Interlude -White- (Aoi Mizuno)
- Symphony No.5 2nd Movement (Beethoven)
- Interlude -Black- (Aoi Mizuno)
- Symphony No.5 3rd Movement (Beethoven)
- Symphony No.5 4th Movement (Beethoven)
- It Still Must Be (Beethoven/Aoi Mizuno)
水野蒼生(指揮者、クラシカルDJ)プロフィール
2018年にクラシカルDJとして名門レーベル、ドイツ・グラモフォンからクラシック音楽界史上初のクラシック・ミックスアルバム「MILLENNIALS-We Will Classic You-」をリリースしてメジャーデビュー。同レーベルが主催するイベント「Yellow Lounge」の東京、そしてベルリン公演に出演。
国内最大級のクラシック音楽フェス「La Folle Journe TOKYO 2019」に連日出演し好評を博す。また、その様子がNHK教育テレビにてドキュメンタリーとして放送され大きな反響を得る。
2019年11月横浜音祭りクロージングコンサートに指揮者として出演。May J.、葉加瀬太郎の両氏のバックで横浜シンフォニエッタを指揮。
ザルツブルク・モーツァルテウム大学 オーケストラ指揮及び合唱指揮の両専攻の第一ディプロム(学部相当)を首席で卒業。
欧州では2015年夏にザルツブルク州立歌劇場の音楽監督エイドリアン・ケリーのアシスタントを務めるほか、バートライヒェンハル管弦楽団、南ボヘミア室内管弦楽団、ハンガリー国立ブダペスト歌劇場管弦楽団などのプロオーケストラを指揮する。
これまでにオーケストラ指揮を井上道義(講習会)、ペーター・ギュルケ、ハンス・グラーフ、アレクサンダー・ドゥルチャー、ブルーノ・ヴァイル各氏に、また合唱指揮をカール・カンパー氏に、現代音楽指揮をヨハネス・カリツケ氏に師事。