The Rolling Stones ザ・ローリング・ストーンズ
ザ・ローリング・ストーンズが、1968年にリリースし、大ヒットを記録したシングル「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」とそのB面に併録されていた「チャイルド・オブ・ザ・ムーン」の新たなリリック・ビデオが、本日、5月28日に、ABKCOレコーズからリリースされた。
どちらの曲も、グラミー賞を12回に亘って受賞したマスタリング・エンジニア、ボブ・ラドウィックの手で新たにリマスタリングされている。
この2曲は、同じく、本日、各ストリーミング・プラットフォームからデジタル・シングルとしてもリリースされた。
「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」のストーリーは、キース・リチャーズの庭師だったジャック・ダイアーがきっかけとなって生まれた。あるときミック・ジャガーはキースの家で一泊したが、ダイアーの足音で目が覚めてしまう。ミックから文句を言われたキースは、「そいつは”ジャンピング・ジャック”のしわざだ」と答えた。
そうしてふたりはこの曲を作り上げ、ストーンズは1968年の4月から5月にかけて、オリンピック・スタジオでプロデューサーのジミー・ミラーと共に同曲のレコーディングを行っている。
演奏にはストーンズのオリジナル・メンバー5人全員が参加し、ベーシストのビル・ワイマンはハモンド・オルガンを、またキースはリード・ギターとベースを担当している。
有名なエピソードだが、キースのギター・パートはアコースティック・ギターで演奏されており、それをテープ・レコーダーのマイク経由で録音して歪んだエフェクトを加えている。
また冒頭の「俺は十字砲火の嵐の中で生まれた (I was born in a crossfire hurricane) 」というフレーズは、空襲警報が頻繁に発令されていた第二次世界大戦中のイングランド・ダートフォードでキースが生まれたことにちなんでいる。
「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」は.今からおよそ53年前 (1968年5月24日) にまずはイギリスでシングルとしてリリースされ、その1週間後にアメリカでも同じかたちでリリースされた。
この曲は大ヒットを収めると共に評論家からも絶賛され、イギリスのシングル・チャートと米”Cash Box”誌のシングル・チャートの両方で首位を獲得した。ストーンズが今まで1,150回以上演奏してきたこの曲は、彼らのレパートリーの中で最も頻繁に披露された楽曲になっている。
ロンドンに本拠地のあるクリエイティブ・デザイン・スタジオ、イエス・プリーズ・プロダクションズのミュージック・ビデオ・ディレクター、トム・レディとルーシー・ドーキンズは、次のように語っている。
「「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」は、史上最高のロックンロール・シングルのひとつに数えられている。だから私たちは、あの曲の興奮と小粋さにふさわしい映像を作り出さなければならなかった。あのギター・リフとミックの熱く燃え上がるヴォーカルを元にして、私たちはすべてのビート、ギター・パート、歌詞の一語一句を強調するアニメーションを作ろうとした。シンプルな色使いとラフな手描きの要素を組み合わせることで、「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」の歓喜のアドレナリンにマッチしたエネルギッシュな映像を生み出すことができたと思う」。
そして、B面に併録されていた「チャイルド・オブ・ザ・ムーン」も、やはりジャガーとリチャーズの共作曲で、A面曲と同じくオリンピック・スタジオでプロデューサーのジミー・ミラーと共にレコーディングされた。
歌詞の内容は、ミックが当時ガールフレンドだった歌手のマリアンヌ・フェイスフルに宛てたラブレターになっている。
この曲ではブライアン・ジョーンズがサックスを吹いており、曲調は少し前にリリースされたサイケデリック・アルバム『ビトウィーン・ザ・バトンズ』や『サタニック・マジェスティーズ』の収録曲に近い仕上がりになっている。一方の「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」は、ストーンズがのちのアルバム『ベガーズ・バンケット』や『レット・イット・ブリード』で聴かせることになる音数を絞った作風のさきがけとなっていた。
イエス・プリーズ・プロダクションズのトム・レディとルーシー・ドーキンズは次のように説明する。
「私たちが作った「チャイルド・オブ・ザ・ムーン」のリリック・ビデオは、同じ曲の昔のプロモーション・ビデオに登場する自然の風景や要素からヒントを受けている。そちらのビデオは、1968年にマイケル・リンジー-ホッグが監督していた。この曲は『サタニック・マジェスティーズ』のレコーディング・セッション中は完成せず、アルバムのリリース後にようやく完成した。そのため、ストーンズのサイケデリック時代を補足する付録のような曲としてみられることが多い。今回はそうした時代の雰囲気を取り入れて、装飾文字に絡みつく1960年代風の花や葉や模様のイラストを作り出してみた。ちなみに、こうした装飾文字は「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」/「チャイルド・オブ・ザ・ムーン」のオリジナル・7インチ・シングルのピクチャー・スリーヴにも描かれている」。
7月9日には、2006年2月8日に リオデジャネイロのコパカバーナ・ビーチで行なった伝説的ライヴを収めた映像作品『ア・ビガー・バン:ライヴ・オン・コパカバーナ・ビーチ』が発売される。今回、未発表4曲が追加され、初となる全演奏内容で、リミックス、リマスター、再編集されたもの。
配信リリース
The Rolling Stones ”Jumpin’ Jack Flash” / “Child Of The Moon”
ザ・ローリング・ストーンズ 「ジャンピン・ジャック・フラッシュ / チャイルド・オブ・ザ・ムーン」
Digital
2021年5月28日
ABKCO Records / UNIVERSAL MUSIC
ライブ 映像作品 リリース情報
THE ROLLING STONES ”A BIGGER BANG: LIVE ON COPACABANA BEACH”
ザ・ローリング・ストーンズ「ア・ビガー・バン:ライヴ・オン・コパカバーナ・ビーチ」
Blu-ray / DVD / CD (全6形態)
2021年7月9日発売
UNUVERSAL MUSIC
① DVD デラックス・ヴァージョン 【限定盤】
3DVD + 2SHM-CD
UIBY-75132
¥12,100円(税込)
豪華40ページ・ブックレット付
<収録内容>
1 リオデジャネイロ/コパカバーナ・ビーチ DVD
2 ユタ/ソルトレークシティ DVD(デラックスのみ収録)
3 リオデジャネイロ・ドキュメンタリー DVD(日本盤デラックスのみ収録)
4 リオデジャネイロ/コパカバーナ・ビーチ CD1
5 リオデジャネイロ/コパカバーナ・ビーチ CD2
② Blu-ray デラックス・ヴァージョン 【限定盤】
2SD Blu-ray + DVD + 2SHM-CD
UIXY-75015
¥13,200円(税込)
豪華40ページ・ブックレット付
<収録内容>
1 リオデジャネイロ/コパカバーナ・ビーチ SDブルーレイ
2 ユタ/ソルトレークシティ SDブルーレイ(デラックスのみ収録)
3 リオデジャネイロ・ドキュメンタリー DVD(日本盤デラックスのみ収録)
4 リオデジャネイロ/コパカバーナ・ビーチ CD1
5 リオデジャネイロ/コパカバーナ・ビーチ CD2
③ DVD + 2SHM-CD
UIBY-15121
¥6,600円(税込)
④ SD Blu-ray + 2SHM-CD
UIXY-15043
¥7,700円(税込)
⑤ DVD
UIBY-15122
¥4,400円(税込)
⑥ SD Blu-ray
UIXY-15044
¥5,500円(税込)
デラックス・エディション 収録内容
<DVD / Blu-ray> ブラジル/リオ
ジャンピン・ジャック・フラッシュ
イッツ・オンリー・ロックン・ロール
ユー・ガット・ミー・ロッキング
ダイスをころがせ(未発表)
Oh No、ノット・ユー・アゲイン(未発表)
ワイルド・ホース
レイン・フォール・ダウン
ミッドナイト・ランブラー
ザ・ライト・タイム
虚しい気持ち(未発表)
ハッピー
ミス・ユー
ラフ・ジャスティス
一人ぼっちの世界
ホンキー・トンク・ウィメン
悪魔を憐れむ歌(未発表)
スタート・ミー・アップ
ブラウン・シュガー
無情の世界
サティスファクション
<DVD / Blu-ray> ソルトレークシティ
スタート・ミー・アップ
ユー・ガット・ミー・ロッキング
氷のように
ダイスをころがせ
レイン・フォール・ダウン
イッツ・オンリー・ロックン・ロール
ワイルド・ホース
オール・ダウン・ザ・ライン
ライト・タイム
スリッピング・アウェイ
インフェミー
ミス・ユー
ラフ・ジャスティス
一人ぼっちの世界
ホンキー・トンク・ウィメン
悪魔を憐れむ歌
ブラウン・シュガー
ジャンピン・ジャック・フラッシュ
無情の世界
サティスファクション
<CD 1 収録内容> リオデジャネイロ
ジャンピン・ジャック・フラッシュ
イッツ・オンリー・ロックン・ロール
ユー・ガット・ミー・ロッキング
ダイスをころがせ
Oh No、ノット・ユー・アゲイン
ワイルド・ホース
レイン・フォール・ダウン
ミッドナイト・ランブラー
ザ・ライト・タイム
虚しい気持ち
ハッピー
<CD 2 収録内容> リオデジャネイロ
ミス・ユー
ラフ・ジャスティス
一人ぼっちの世界
ホンキー・トンク・ウィメン
悪魔を憐れむ歌
スタート・ミー・アップ
ブラウン・シュガー
無情の世界
サティスファクション
<DVD 日本盤のみボーナス映像>
リオデジャネイロ・ドキュメンタリー