ちあきなおみ 【書籍】
歌手・ちあきなおみが、最愛の夫・郷鍈治氏の死去を契機に、突然芸能活動を休止し、表舞台から姿を消して今年で28年になる。
日本レコード大賞受賞曲『喝采』をはじめ、『紅い花』『紅とんぼ』『矢切の渡し』『黄昏のビギン』など、その卓越した歌唱力と表現力は、いまだファンを魅了し続け、CD はロングセラーとなり、テレビ番組や雑誌では定期的に特集が組まれるなど、彼女の人気は衰えることがない。
新型コロナ禍による Stay Home のさなか、YouTube で彼女の圧倒的な歌唱に出会い、ちあきなおみを「発見」した10代、20代のファンも少なくないという。
長い間、多くのファンが「歌姫」の復活の日を待ち望んでいながら、なぜ、ちあきなおみは歌を封印し、28年もの間、沈黙を守り続けているのか。
著者の古賀慎一郎は、郷鍈治氏が亡くなる1年前にちあきの事務所に入り、それから都合8年間、付き人・最後のマネージャーとして献身的に支え続けた人物。
「ちあきなおみ」のすべてを知るといっても過言ではない著者が、約20年の沈黙を破り、「永遠の歌姫」が歌を封印した理由、そして、彼女の知られざる素顔を、秘話満載で明かした注目の一冊。
「ちあきさんは、本当にもう歌わないのですか?」
私はこの時初めて、復帰のことを口にしてみた。
「私はもう、 十分働いた……」
「それは仕事ということですよね。 でもちあきさんが歌うということは、 それ以上の何かがあると思うんです。 だからこんなにも復帰待望の声が」
私は食い下がった …… (『ちあきなおみ 沈黙の理由』より)
書籍概要
書名 : 『ちあきなおみ 沈黙の理由』
著者 : 古賀慎一郎
形態 : 書籍、電子書籍
判型 : 四六判、256ページ
発売日: 2020年8月26日発売
価格 : ¥1,485円(税込)
出版社: 新潮社
著者プロフィール
古賀 慎一郎(こが・しんいちろう)
昭和42年、愛知県名古屋市生まれ。高校卒業後、東京キッドブラザーズを経て、俳優・京本政樹の付き人を1年間務める。平成3年、ちあきなおみ個人事務所「セガワ事務所」にマネージャーとして入社し、8年間を過ごす。 現在は郷里へ戻り、サービス業に従事している。