Willie Nelson ウィリー・ネルソン
前作『ライド・ミー・バック・ホーム』が、第62回グラミー賞で最優秀カントリー・ソロ・パフォーマンスを受賞し、4月に87歳となったウィリー・ネルソンの、70作目となるアルバムが、本日、7月22日に発売となった。
本年度のグラミー賞では、アルバム『ライド・ミー・バック・ホーム』からのタイトル曲「ライド・ミー・バック・ホーム」が最優秀カントリー・ソロ・パフォーマンスに輝き、前年のフランク・シナトラへのオマージュ・アルバム『My Way』で最優秀トラディショナル・ポップ・ヴォーカル・アルバムを受賞したのに続き、自身10個目となるグラミー賞(特別功労賞を除く)を手にしたウィリー・ネルソン。
『ライド・ミー・バック・ホーム』以来となる最新作『ファースト・ローズ・オブ・スプリング』は、スタジオ録音による11曲の新曲を収め、ウィリーの息子マイカがオリジナル・アートワークを手がけた。
この最新作で、再びプロデュースにあたったのは、ウィリーの長年の友人バディ・キャノン。
『ファースト・ローズ・オブ・スプリング』には、人生を通して巡り合った幾多の愛、深い思いや悩みなどから生まれたオリジナル曲、そしてウィリーが歌うことを愛してやまない曲の数々が並ぶ。
若手ソングライター・チームたちの作品も多く取り上げられ、ランディ・ハウザー、アレン・シャンブリン&マーク・ビーソンによるタイトル曲「ファースト・ローズ・オブ・スプリング」のほか、マーラ・キャノン・グッドマン、ケイシー・ビートハード&ドン・サンプソンの「スティーリング・ホーム」などがそれにあたる。
『ファースト・ローズ・オブ・スプリング』の注目曲の一つは、ウィリーが切々と歌う、コンテンポラリー・カントリー界のヒットメイカー、クリス・ステイプルトンが書き下ろした新曲「アワ・ソング」だ。
ラストを飾るのは、ウィリーの極上なパフォーマンスによる、シャルル・アズナヴールの名曲「帰り来ぬ青春」。オリジナルは1964年だが、1969年、ロイ・クラークの英語ヴァージョン「Yesterday When I Was Young」(英語詞ハーバート・クレッツマー)の大ヒットにより(クラークにとっての最大ヒット)アメリカのカントリー・クラシックとなった曲。
ビング・クロスビー、シャーリー・バッシー、ダスティ・スプリングフィールド、メル・トーメ、アンディ・ウィリアムズ、グレン・キャンベル、フリオ・イグレシアス、エルトン・ジョンなど、今では数多くの大スターに愛されるスタンダード曲の一つである。
それは人の死ぬべき運命、人生の儚さ(そして超越する)美しさといった、人間なら誰しもが感じるほろ苦い感情に思いを寄せる名曲だ。
アルバム『ファースト・ローズ・オブ・スプリング』でウィリー・ネルソンが音楽を通じて伝えるのも、まさにそんな感情ではないだろうか。
リリース情報
Willie Nelson ”First Rose of Spring”
ウィリー・ネルソン「ファースト・ローズ・オブ・スプリング」
アルバム CD
2020年7月22日発売
SICP-6324
¥2,400+税
ソニー・ミュージックジャパンインターショナル
収録曲
M01. ファースト・ローズ・オブ・スプリング
M02. ブルー・スター
M03. 檻の中から
M04. そいつはお断り
M05. あてどなくブラリ
M06. アワ・ソング
M07. ウィ・アー・ザ・カウボーイズ
M08. スティーリング・ホーム
M09. 俺はとことん不良息子
M10. 愛はただ笑う
M11. 帰り来ぬ青春