海蔵 亮太 ロングインタビュー! 2年連続 カラオケ世界チャンピオンから歌手に! 昨年末「第 61 回 輝く! 日本レコード大賞」新人賞 受賞シンガー! デビュー曲「愛のカタチ」に続く、歌声が心に響くバラード! -MUSIC GUIDE ミュージックガイド

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海蔵 亮太 ロングインタビュー! 2年連続 カラオケ世界チャンピオンから歌手に! 昨年末「第 61 回 輝く! 日本レコード大賞」新人賞 受賞シンガー! デビュー曲「愛のカタチ」に続く、歌声が心に響くバラード!

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Kaizo Ryota

海蔵 亮太

2nd Single 「素敵な人よ」


★ 2年連続 カラオケ世界チャンピオン! サラリーマンから歌手に!
★ デビュー曲「愛のカタチ」が泣ける歌として異例のロングヒット!
★ 昨年末「レコード大賞」新人賞 受賞! 待望のセカンドシングル!
★「素敵な人よ」は、ファルセットが綺麗なポップス調のラブバラード!
★ カップリングを含め、4曲とも真骨頂のバラード!



海蔵亮太「素敵な人よ」リリックビデオ(完全版)

「素敵な人よ」歌詞を見る!


海蔵亮太「素敵な人よ」MUSIC VIDEO

海蔵亮太「愛のカタチ」ミュージックビデオ

「愛のカタチ」歌詞を見る!


海蔵亮太 LIVE 2019「Communication Vol.2」@ duo MUSIC EXCHANGE ダイジェスト

「素敵な人よ」 Type-A

海蔵亮太
2nd Single「素敵な人よ」 Type-A

CD シングル 2枚組(CD + DVD)
2020年6月10日発売
CRCP-10447
¥1,818 +税
日本クラウン

【収録曲】
<DISC 1> CD
M1. 素敵な人よ
M2. 紫陽花
M3. 抱きしめて
M4. 素敵な人よ (Instrumental)

<DISC 2> DVD
海蔵亮太 LIVE 2019『Communication Vol.2』
東京公演 @ duo MUSIC EXCHANGE (2019.09.07)より
M たいせつなひと
M LOVE LETTER
M ぬくもりを残して
M 愛のカタチ
M Stripes
M イッショケンメイ
M コーヒーカップ


「素敵な人よ」 Type-B

海蔵亮太
2nd Single「素敵な人よ」 Type-B

CD シングル
2020年6月10日発売
CRCP-10448
¥1,091 +税
日本クラウン

【収録曲】
M1. 素敵な人よ
M2. 紫陽花
M3. 風
M4. 素敵な人よ (Instrumental)


海蔵亮太 日本クラウン

海蔵亮太 オフィシャルサイト


発売日に「ミニライブ & ネットサイン会」開催!

海蔵亮太 2nd Single「素敵な人よ」発売日の 6月10日(水)19:30 より、自身の YouTube チャンネルにて、ミニライブ&ネットサイン会生配信を実施!
ミニライブでは、新曲「素敵な人よ」が初歌唱披露されるほか、第61回輝く!日本レコード大賞」新人賞を受賞した自身のデビュー曲「愛のカタチ」のアコースティックライブ披露などが予定。
また、同日、ネットサイン会も予定しており、LIVE DVD が 付属した Type-Aと、通常盤の Type-B の2枚 同時購入者を対象に、海蔵本人がデザインしたオリジナルマスクカバーがプレゼントされ、ジャケットにサインを行う。

<ミニライブ&ネットサイン会>
海蔵亮太「素敵な人よ」発売記念 ミニライブ&ネットサイン会 生配信
2020年 6月10日(水)
19:30〜  ミニライブ
20:15頃〜 ネットサイン会

ネットサイン会 詳細

海蔵亮太 YouTube チャンネル

海蔵亮太 twitter


コンサート情報

「LIVE DAM Ai presents 海蔵亮太 LIVE 2020」(再振替公演)
9月12日(土)  仙台・誰も知らない劇場
9月18日(金) 名古屋・ダイヤモンドホール
9月21日(月・祝) 大阪・ビジネスパーク円形ホール
9月26日(土) 神奈川・横浜ランドマークホール

コンサート情報



海蔵亮太 ロング・インタビュー

 海蔵亮太が歌い始めると、その場の空気が一変する。

 音楽の趣味、好き嫌いとかとは関係なく、その場にいる全ての聴衆を巻き込むような歌声だ。実際に現場で見たわけではないが、カナダでのカラオケ世界大会の決勝でも、会場全体がそういう雰囲気になり、スタンディング・オベーションを浴びたのだろう。

 もちろん、海蔵亮太の歌声が魅力的であることは確かだが、ただ単に「声がいい」とか「音程が正確」とか、そういう単純なことではない。
 一般的に、声が良くて、音程やリズムが正確であれば、「歌がうまい」と言われるが、「うまい」のと「伝わる」のとは全く違う。海蔵亮太の歌声には、論理的には説明できない、自然に聴く人を巻き込み、歌を伝えるチカラがある。

 自らも「ただ単に歌うことが大好きなだけ」と言っているが、海蔵亮太の言葉からは、「本当に歌うことが好き」ということが伝わってくる。もちろん、歌手は例外なく「歌うことが好き」には違いないが、これほど「好きだ!」という感情が伝わってくる歌手は、そんなに多くない。
 カラオケ世界大会で世界チャンピオンになった時の気持ちを聞いた時の、「”世界一歌が好きな人”って言われた気がしてなんか嬉しかったです」という言葉が印象的だ。

 その資質はあったのかもしれないが、「心の底から本当に好き」だったから、努力するということではなく、純粋に上手くなりたいと思い、自然に自分の歌に磨きをかけ、自身の歌唱スタイルが出来上がっていったのだろう。
 元メジャーリーガーのイチローが毎日やっていたようなストイックな練習は、やれと言われて出来るものでもないし、やらなきゃと思っても続けられない。側から見れば、大変な努力かもしれないが、「好き」であれば、「より上手くなりたい」という気持ちは、永遠に続く。

 地元の愛知県でサラリーマンをしていた歌好きの若者が、カラオケ世界大会で世界チャンピオンとなり、その時に歌った『愛のカタチ』で、そのままメジャーデビューし歌手となった。
 『愛のカタチ』を初めて生で聴いた時、地声と音量が変わらない伸びやかで綺麗なファルセットと、速くて深いブレスの音が印象的で、知らぬ間にひきこまれていた。
 多くの人が涙した『愛のカタチ』は、もちろん、もともと名曲ではあったが、海蔵亮太の歌声で歌われたからこそ、これほどまでに広まった。

 デビュー曲に続く、今回のセカンド・シングル『素敵な人よ』も、海蔵亮太の歌声で心に響いてくるバラード。カップリングを含めた4曲とも、海蔵亮太の真骨頂である伸びやかで綺麗なファルセットを生かしたバラード。

 「うまい歌」ではなく、「伝わる歌」を歌う海蔵亮太は、昨年末の紅白に出ていても不思議はなかった。

 テレビなどで見る印象そのままに、真面目で、さわやかで、やさしい若者だ。


<もくじ>
Ⅰ  セカンド・シングル『素敵な人よ』 〜「実は、何回も録り直したんです…」〜
Ⅱ  海蔵亮太の伝え方 〜「”上手く歌わないこと” を意識したというか…」〜
Ⅲ  カップリングの3曲も全てバラード  〜「いい意味で正解がないので…」〜
Ⅳ  歌好きの海蔵家  〜「何をやったのかは企業秘密で…」〜
Ⅴ  カラオケ世界大会  〜「そうでないと曲にも失礼ですし…」〜
Ⅵ  歌手デビューへの道  〜「またあの素敵な空間に行きたいと思って…」〜
Ⅶ サラリーマンから歌手に  〜「意外に自炊もお金がかかるなと…」〜


Ⅰ セカンド・シングル『素敵な人よ』 〜「実は、何回も録り直したんです…」〜

 海蔵亮太の『愛のカタチ』は、もともと、2008年にシンガーソングライターの中村つよしが発表した曲で、日本テレビの番組『誰も知らない泣ける歌』でも紹介された名バラード。中村つよしの祖母が、認知症を発症してからも65年間連れ添った夫の名前を生涯忘れなかったという実話を基に書かれた曲。
 2018年6月に、海蔵亮太のメジャーデビュー・シングルとしてリリースされると、その説得力のある歌声で「泣ける歌」として超ロングヒットになり、翌年、2019年の4月には、有線放送お問い合わせランキングで10ヶ月ぶり2度目の1位を獲得。デビューの1年後、2019年6月には、リイシュー盤がリリースされるなどし、年末の第61回「輝く!日本レコード大賞」では新人賞を受賞。どうして紅白に選ばれなかったのか不思議なくらいだ。
 セカンド・シングルとなる今作『素敵な人よ』は、心の隅に残る忘れられない恋を歌ったポップス調のラブ・バラードで、海蔵亮太の歌声で切ない気持ちにさせられる。

 「実は、今回のリリースが決まった時、タイトル曲は『素敵な人よ』ではなかったんです。最初、違う曲で進めていたのですが、これを聴いた時に、メロディの流れと歌詞が感情的に盛り上がる所とすごく合っていて、スタッフの皆さんと “これにしよう!” と意見が一致し、急遽タイトル曲になりました。なので、結構、急ピッチで進めましたね。でも、その分、この曲に対して濃い時間をかけられたと思います。」

 サビの「♪素敵な人よ どうか僕の手に 触れていて欲しい〜」の伸びやかな歌声が耳に残るが、高い上に、音の動きも難しい曲だ。

 「実は、この曲、何回も録り直したんです。最初、仮歌で歌った時にすごく高く感じて、実際、録音を聴いてみても “ちょっと苦しそう” に聴こえたのでキーを下げようということになりました。でも、キーを下げた状態でまた録音して聴いてみたら、今度は “聴きやすくなったけど、前の方が歌詞の世界観が伝わる” ということになって、結局はじめのキーに戻すことになって……。」

 「それで、キー選択に右往左往したので 最初のキーに戻したあと、いかに自分の声を苦しそうに感じさせないかを意識しました。まあ…意識というか、急いで自分の発声を見直したというか……、限られた時間の中での大きな挑戦だったと思います。”これ歌えない” という選択肢はないので。」

Ⅱ 海蔵亮太の伝え方 〜「”上手く歌わないこと” を意識したというか…」〜

 他人が歌った曲をカバーすることと、自分のために書かれたオリジナル曲を歌うことは、似ているようで全く違う。カバーには、お手本(見本)があるが、オリジナルにはそれがない。お手本をもとに、自分なりにアレンジしていくことは簡単だが、それをゼロから作ることは、思いのほか難しい作業だ。まさに、今回の『素敵な人よ』のキーの話のように、正解が誰にもわからないからだ。

 「実は、僕の中では、オリジナルとカバーで違いはあんまりないんです。もちろん、カバーは原曲を聴きますが “自分ならこう歌いたい” みたいな感情もあるので、その意味では同じなのかなと思います。」

 「でも、今回、『素敵な人よ』では、発声を一生懸命やったのに、いざ録音の時に “いま思う感情のままに歌おう” ってなって、結局、発声は全く意識せずに歌いました。逆に “上手く歌わないこと” を意識したというか……。その方が、女々しい感じも出ると思うし “どうしてあの時こうしなかったんだろう” という、後悔みたいな感情が出るとも思ったので。」

 「ただ、自分でもびっくりしたことに、思うがままに歌ったのに、そこまで苦しくなかったということは、無意識に発声が治ってたんだなと……。努力してやってきて良かったなと思いました。出来上がった時は、達成感と幸福感に加えて、曲としての悲壮感みたいなものも感じました。」

 歌は、歌い手が感情を入れすぎると逆に伝わらない。独りよがりで押し付けがましくなり、聴き手の感情が入る余地がなくなるからだ。アマチュアでよく見かけるような、「自分ひとりだけが気持ちよく歌っている」という状態になる。
 海蔵亮太は、歌いすぎていないからこそ、歌詞やメロディ、そして、歌われている言葉の裏側にある感情までもが伝わってくる。

 「歌詞の“ねぇどこへ 行くの? 嫌だよ 好きだよ”のところが、個人的には情景がはっきり浮かんできましたね。自分の過去の恋愛の中でも、とくに理由なくフラれた事があったので(笑)……、絶対に自分に非があるんですけど……。その時の相手の後ろ姿を思い浮かべながら歌いました。今思うと、申し訳ない気持ちと同時に、今回の作品に活かせたので、ありがとうという気持ちで一杯です。」

Ⅲ カップリングの3曲も全てバラード 〜「いい意味で正解がないので…」〜

 今回のカップリングのオリジナル曲『紫陽花』も、海蔵亮太のファルセットが印象的に耳に残る、洋楽・AOR風のオシャレなバラードだ。

 「僕自身、音楽を聴く時に、歌詞も、もちろん大切なんですが、メロディーの方を重視しているところがあります。やっぱり歌うのは自分なので、”歌いたい” と思わないといけない……、その時に自分の好きなメロディじゃないと気分が乗らなくて。そういう意味で、『紫陽花』も、最初に聴いた時に “歌いたい!” と思いました。そのテンションのまま、レコーディングできたのは良かったと思います。」

 タイプAのカップリングには、独特の歌声を持つシンガーソングライター「butaji」(ブタジ)のカバー曲『抱きしめて』が、タイプBのカップリングには、「コブクロ」のカバー曲『風』が収録されている。いずれもバラードで、『風』は、ピアノ一本という最小限のオケで歌い上げているが、物足りないどころか、むしろ、より楽曲そのものが伝わってくるし、多くの楽器によって声の響きが邪魔されることなく、細かい部分までよく聴こえてくる。

 「『風』は、2002年にリリースされた曲なのですが、この曲と初めて出会ったのは、コブクロさんのシングル曲ベスト盤を母親が買ってきて、初めて聴いた時に “薄手のシャツじゃ まだ少し寒い春の” なんて言葉は一体どこの頭から出てくんだ!って感動してからずっと聴くようになったんです。そこから十八番では無いですが、ついつい歌ってしまう曲になりました。そんな経緯もあり、今回、何かカバーを入れようとなって一番最初に出てきたのがこの曲です。」

 タイプA、タイプB 合わせてバラードが4曲、まさに、海蔵亮太の真骨頂だ。

 「それぞれが、それぞれの色を発揮できたんじゃないかと思います。」

 「でも、曲によってアプローチは全然違います。『素敵な人よ』は、発声の見直しから入ったし、『紫陽花』は、メロディの世界観に合わせる形で。 『抱きしめて』は、自分の知らない自分に出会うという挑戦的な意味で歌い、『風』に関しては、出会った頃のあの衝撃を思い出しながら歌いました。」

 「なので、”自分の歌” っていうのが、自分ではあんまりよくわかっていないのかもしれないですね……。いい意味で正解がないので、歌を通して自分探しの旅に出てる感じです。」

 「とにかく、新曲は、いわば僕の中では子供みたいなもので、まだ “新生児” です。ここから、たくさんの人に聴いてもらって、 愛情を注いでもらって、素敵な “成人” に、一緒に成長させていただけたら嬉しいですね。とりあえず……、何が言いたいのかというと……、新曲たくさん聴いてね!って事です(笑)。

Ⅳ 歌好きの海蔵家 〜「何をやったのかは企業秘密で…(笑)」〜

 海蔵亮太は、歌うことが大好きな家族の中で育った。週に一度は、家族そろってカラオケに行くような家庭だった。そんな家庭環境だったため、海蔵亮太自身も、生後数ヶ月くらいからカラオケに連れて行かれ、物心がついたころにはすでに歌っていて、歌うことが大好きになっていた。8歳上の姉と、6歳上の兄という年上のきょうだいがいたため、その影響も大きかったようだ。

 「一番始めに歌いこなそうと思ったのは EGOーWRAPPIN さんの『くちばしにチェリー』でした。小学生くらいの時は MISIA さんをよく聴いていましたね。」

 小学生のころ、MISIA の『包み込むように』や『Everything』、Mr.Children、広瀬香美、槇原敬之らの曲を好んで歌っていたというから驚きだ。毎週、家族5人でカラオケに行って歌う……、それは、まるで「のど自慢」とか「カラオケ大会」を家族内で毎週やっていたようなものだ。

 「海蔵家は、みんなテレビっこだったので、毎週、放送される音楽番組にかじりついてました。なので、その度に出た新曲や、新しいアーティストの曲をとにかく聴いてましたね。だから、カラオケでよく歌っていた歌も、いわば「J-POPの王道ソング」とでも言いましょうか……。」

 とにかく、歌うことは大好きだったが、歌手になろうとは思っていなかった。

 「幼稚園の時の短冊には “タクシーの運転手になる” 事が夢だったそうです。実際はペーパードライバーなので、未だに夢叶えられずですけど……(笑)。」

 小中高は、バスケットボール部でキャプテンだった。

 「中学の時に、ちょっとトラウマになるような怪我をしてしまってから精神的に怖くなってしまって、高校でも続けましたが、その恐怖心を消すことはできませんでした。だから、大学では続けるのが難しいと感じて諦めました。プロになれるほど上手くなかったですし。」

 高校卒業後は、法に携わる仕事がしたいと思い、地元、名古屋の大学の法学部に入った。同時に、大学ではアカペラサークルに所属していた。2013年、大学3年の時には、そのアカペラサークルで組んでいた「インテグラル」というグループで、「Japan A cappella Movement」というコンテストに出場し、HY の『366日』を歌って最優秀賞を受賞している。

 「アカペラサークルは、大学の入学式の勧誘で知ったのが始まりです。曲についてはジャンル問わずいろんな曲を歌いましたね。」

 デビューまで歌を習っていたわけではないのに、これほど見事に歌えるということは、もちろん、幼いころからの家庭環境もあっただろうが、この大学でのサークルでの活動も、少なからず影響しているのだはないだろうかとも思う。実際、大学時代には、ボイストレーニングや歌の本を読み漁って、徹底的に研究していたようだ。具体的に、どんなことをやっていたのかを聞いてみた。

 「何をやったのかは、企業秘密でお願いします……(笑)。ただ、僕が素敵だなと思う歌声が、優しくて、暖かいような歌声だったので、ファルセットは、たくさん練習しました。」

Ⅴ カラオケ世界大会 〜「そうでないと曲にも失礼ですし…」〜

 大学卒業後は、法を生かせる仕事につきたいと考えていたが、就職先は、飲食関係のサービス業だった。就活の時に、その会社の社長と直接会う機会があり、一目惚れしたからだ。
 社会人になって2年目の2016年に、初めてカラオケの世界大会「KWC」(Karaoke World Championships) に応募した。

 「実は、父親の言葉がきっかけでした。大学生の時には、アカペラをやっていたので、人前で歌うことについては慣れていました。その後、普通に会社員になって仕事をしていた時に、父親から “歌は続けないのか?” と言われた事が、なんかずっと引っかかっていて、それで何か挑戦してみようと思って応募したのが、たまたま「KWC」だったという感じです。」

 音源審査と予選では、Le Couple の『ひだまりの詩』を歌い、日本大会を勝ち進み、約5,000人の応募者の中で優勝する。

 「このような歌の大会は、人生で初めてだったので、勝ち進んで行くたびに「?」みたいな気持ちにはなりましたね。というか、そもそも、歌に良し悪しはないと思うので、勝ち負けというよりは “誰よりも楽しんで歌えたのかな?” と考えるようになりました。」

 そして、カナダ・バンクーバーで行われた世界大会決勝に出場し、中村つよしの『愛のカタチ』を歌った。

 「『愛のカタチ』は、日本代表として選ばれた時に、お世話になった方から教えて頂いた曲です。それまでは、全然知らなくて、聴いた時も、歌詞の内容的に自分がちゃんと歌えるのか不安ではありましたが、誰かから “合ってる” と言われた曲の方が、世界大会で歌うには良いのではないかと思って歌いました。」

 結果、各国の強豪シンガーが参加する中、海蔵亮太はスタンディング・オベーションを浴び、見事、男性部門で優勝、日本語で歌った日本人が世界チャンピオンになるという快挙を成し遂げた。

 「日本語という言語の壁もあり、正直、不安でいっぱいでしたが、とにかく歌うことに集中していました。そうでないと曲にも失礼ですし……。初めは緊張していましたが、歌って行くうちに、なんかその歌詞の世界に引き込まれるような感覚になって、どういうわけか、歌詞の意味も伝わるかもって思ったのを覚えています……。歌い終わった後に スタンディングオベーションになった時は、何が起こったのかわかりませんでした。」

 「そのあとは、とにかく嬉しかったのと、ほっとした気持ちになりました。やっぱり、世界大会に行くまでに、たくさんの方にサポートしていただいたし、それを最高の結果で恩返しする事ができたので……。」

 「あと、”世界一歌が好きな人” って言われた気がして、なんか嬉しかったです。」

Ⅵ 歌手デビューへの道 〜「またあの素敵な空間に行きたいと思って…」〜

 カラオケ世界チャンピオンになっても、その時点では、とくに歌手になろうとも思っておらず、帰国後は、普通に会社員として、以前と変わらぬ生活を送っていた。

 「とりあえず、知り合いにはたくさんのお祝いメッセージをいただきましたし、カラオケ世界大会についても、たくさんの方に知っていただいたような気がします。僕自身も、あらためて歌が好きなんだなと思いましたし、これからも歌に何かしらの形で携わっていきたいなとは思いました。」

 驚くべきことに、カラオケ世界チャンピオンになった翌年に、今度は、デュエット部門で挑戦する。

 「正直な話、世界大会に関しては、大会というよりも “お祭り” と言う表現の方が正しいくらい楽しかったんです。世界中の歌好きとも繋がれましたし、それで、翌年も、またあの素敵な空間に行きたいと思って応募しました。」

 世界チャンピオンが、同じ「男性部門」に応募するわけにもいかないので、翌年、2017年には、同大会で2015年の日本代表だった齋藤伶奈と組み「デュエット部門」で挑戦した結果、またもや日本代表となり、世界大会では、C&K の『Y』を歌い、2度目の世界チャンピオンとなった。その時に、初めて歌手になることも考え始めたようだ。

 「そうですね、デュエット部門でもエントリーして、また優勝した時に、歌に何かしら携わるんじゃなくて、歌を発信していく側の人間、歌を伝える人間になりたいなと思ったのを覚えています……。」

 その後、テレビ東京「THE カラオケ★バトル」、テレビ朝日「今夜、誕生! 音楽チャンプ」等の音楽番組に出演し、数々の賞を獲得したことで、歌手デビューへの道が自然と出来上がっていった。

 「世界大会で、部門は違いますが2連覇したことで、レーベルの方から声をかけていただきました。その後、テレビ朝日の “音楽チャンプ” で優勝したこともあって、さらに現実味を帯びてきた感じでした……。デビューが決まったのは、いろいろな要因がありますが、決定打はこれだ!と言うよりは、いろんなことに挑戦して、複合的な要因で決まったみたいな感じです……。」

 サラリーマンを辞めて、アマチュア世界一から、プロの歌手になることを決心したが、不安はなかったのだろうか?

 「もちろん、全く違う世界なので、不安しかありませんでしたが、後先考えずにとりあえずやってみよう精神が元から強いので、勢いで進めました。いろいろな方にご迷惑をおかけしたと思いますので、これから、少しずつ歌で恩返しできたら良いなと思います。」

 歌好きの家族からは、「とにかくがんばれ!」とエールを贈られた。

 「ただ、両親には会社を辞めた後に伝えたので、辞める前に一度相談すべきだったなと反省しています……。」

 そして、デビュー曲が、世界大会で歌った『愛のカタチ』になったのは、必然だった。

 「いろんな番組で歌ってきましたし、いい意味で自分の代表曲みたいな感じの雰囲気だったので。”デビュー曲はこれでいきます” と言われ時も、特に嫌だとは思いませんでしたし、自然な流れだったと思います。」

Ⅶ サラリーマンから歌手に 〜「意外に自炊もお金がかかるなと…」〜

 サラリーマンから歌手となり、生活も大きく変わっただろうと思う。デビューからの約2年間を振り返って、どう感じているかを聞いてみた。

 「デビューした頃は、自分の歌を聴いて喜んでくれる方が、こんなにいるんだということに驚きました!」

 「それと、一番は、やっぱり歌に関しての考え方が変わったように思います。今までは、とにかく歌えれば良い、楽しければ良いみたいな感じでしたが、今は言葉をきちんと伝えるとか、どうしたらもっと曲の良さを伝えられるのか、みたいなところを考えるようになりました。そして振りかえってみて思うのが、”やっぱり歌う事が好きだ!” と言う事です。」

 ちゃんと歌を習ったわけでもないのに、どうしたら、あれほど上手く歌えるのか……、自分ではどう思っているのか、素朴に聞いてみた。

 「自分でうまいと思ったことは一度もありません。そもそも、上手いの基準が、僕の中であまりわかっていないですし……。ただ、歌うことは大好きなので、好きこそもののなんとかみたいに、練習しては家族に披露して、指導された結果だったかもしれません……。」

 「今は、色々と専門知識を持った方に教えてもらっています。正しかったことや、間違っていたことがよく分かるようになったので、毎日、勉強の日々です。」

 現在も、地元の愛知県に住み、東京と愛知を行ったり来たりしていたが、東京での仕事が徐々に増えてきていたため、今年に入り東京で仕事をするときのためにマンションを借りた。すると、タイミング悪く、新型コロナウィルス感染症による自粛で、愛知には帰れなくなってしまった。

 「ずっとおウチにいたので、自炊を毎日していました。それで思ったのが、意外に自炊もお金がかかるなと……。週に1回くらい買い物をしていたので 1週間の食費がなんとなく分かったのですが、自分……結構、食べてたみたいです……。あと、食べた後片付けも面倒だなって思いました。」

 そんな中、YouTube で、生配信企画『海蔵亮太が”歌ってみた”ヒトカラ生配信 LIVE』を始め、オンラインでカラオケ講座もやった。

 「自粛に伴って、何か自分の音楽を発信できることはないかと思い、自分自身、カラオケからデビューしたので、ヒトカラをやる事で、初心の気持ちを忘れずに、かつ。皆さんにも楽しんでもらおうと思って始めました。」

 テレビなどでの印象通り、真面目で、さわやかで、やさしい若者だ。

 「いま好きな歌手は、KEI HAYASHI さんと言う方です。サウンドが個人的にすごく好きで、いつか歌ってみたいです。それと、もうすぐ30歳になるので、大人のセクシーさも表現していきたいと思います。なので、R&Bとかも挑戦してみたいですね。」

 「そして、やっぱり一番は、誰かに喜んでもらえるようなシンガーになりたいです。僕にとっての歌とは、”家族が喜んでくれる” そんな空間なので、その気持ちを忘れずに、歌い続けていきたいと思います。そして、いつか紅白に出ることを夢見て頑張ります!」

(2020年5月31日 / 文:西山 寧)

※ 記事内の写真は、「素敵な人よ」ミュージック・ビデオ撮影時のものです。
(写真提供:日本クラウン株式会社)


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