田原俊彦

昨年、2021年11月に、国際フォーラムAにて盛大に 60th Birth Anniversary コンサートを成功させ、今年 初頭には衝撃的な写真集の発売で世の中を沸かせた田原俊彦。1980年「哀愁でいと」でのデビュー以来、コンスタントに毎年新曲をリリースしている。
 
今年、2022年6月22日には、通算78枚目となるシングル「ロマンティストでいいじゃない」がリリースされ、シングル発売直後の昨日、6月26日(日)に、東京・豊洲 PIT で 1回限りの「ニューシングル リリースパーティ2022」が開催された。

また、7月16日からは、群馬県伊勢崎市文化会館を皮切りに、全国20箇所で開催されるツアー「TOSHIHIKO TAHARA DOUBLE‘T’TOUR 2022 Romanticist」が予定されている。



オフィシャル レポート


新曲『ロマンティストでいいじゃない』リリースイベントで
田原俊彦が魅せた“ザッツ・エンタテインメント”

猛暑の東京で、61歳の現役アイドルが、華麗に舞い踊った!

6月25日(日)、田原俊彦の通算78枚目のシングル『ロマンティストでいいじゃない』の発売を記念した「TOSHIHIKO TAHARA ニューシングル リリースパーティ 2022」が豊洲PIT(江東区)で華やかに開催された。

 1980年6月に『哀愁でいと』で歌手デビュー以来、高い山も深い谷も経験している田原だが、近年は何度目かの絶頂期を迎えている。20代の頃と変わらない……いや、それよりも完成度がアップした手抜きなしのステージをコツコツと続けていったことで、「トシちゃんは今も凄い」「昔よりキレキレでヤバい」といった口コミがどんどん広がり、以前のファンが続々と戻って来たのだ。加えて、Webを通じて田原の存在を知った新規ファンや、かつては会場に来られなかった男性ファンもライブ会場に集まるようになった。
 その勢いが、2021年秋の東京国際フォーラムでの「還暦記念ライブ」の開催、2022年の1月の豪華写真集『DOCUMENTARY』(講談社)の発売などにつながった。毎年6月にシングルを出す度に開催されるリリースパーティの会場も5年前より大きくなっている。

>バリエーション豊かなセットリストと軽妙なトーク

 ステージ上に、光沢のある素材の赤紫色のスーツを纏った主役が登場すると観客の視線はそこに集中する。キラキラした照明が誰より似合う61歳は、ダンサブルにリズムを刻みながら新旧のアルバム曲、シングル曲を織り交ぜて歌い踊っていく。田原のライブでは、42年間のタイムラインを行ったり来たりするセットリストが組まれる。100人のファンがいれば、100通りの思い入れがあり、年齢にもバラツキがある。できるだけ多くのニーズに応えるべく、選曲は田原自身が行う。特に今回のリリースパーティではメインディッシュである新曲とのメリハリをつけるため、また、ヒット曲を聴き慣れているコアなファンへのサービスも兼ね、あえてアルバム曲率を高くしたセレクトとなった。
 途中のMCコーナーでは、「晴れ男の僕が今日もやっちゃった。みんな大変だったでしょ」と、気温35度を超えるなかで来場したファミリー(田原はファンをそう呼ぶ)を気遣う。また、最近歌番組で共演した後輩の女性演歌歌手たちと食事会を開いたこと、ライブ前には麻布十番でそばを食べたこと、最近はトイプードルを飼っていることなど、朝起きたら水をコップ2杯飲むことなど、小ネタをあれこれ披露。会場へのアクセス方法の話題に絡めて、「懐かしの勝どき橋」というフレーズも挟み込んだ。豊洲の近くにある勝どき橋は、大ヒットした主演ドラマ『教師びんびん物語』(フジテレビ系)のロケ地であることは、昔からのファンなら知っているトリビアだ。

>ビッグバンドが演奏するゴージャズでエレガントな新曲

 この日の6曲目、昨年のシングル『HA-HA-HAPPY』のパフォーマンスが終わると、ステージから田原が退場。代わりに大型のディスプレイが姿を現し、新曲『ロマンティストでいいじゃない』のMVが流れた。
 ここで、『ロマンティストでいいじゃない』が生まれた背景について触れておきたい。まず、田原の頭のなかに、フレッド・アステア、ジーン・ケリー、フランク・シナトラらが活躍した古きよきアメリカのエンターテインメントを再現したいというイメージと、“ミディアムなブロードウェイ・ジャズ”というコンセプトがあった。
 そして、イメージとコンセプトに沿った曲作りを、現役第一線のソングライター・青葉紘季と共同制作者の大山聖福に依頼。曲ができあがると、田原俊彦の世界を知り尽くした作詞家・松井五郎に詞をつけてもらった。最後に、日本屈指のアレンジャー・船山基紀にビッグバンドの演奏による仕上げを任せた。やがて完成した作品は、自身が考える田原俊彦像に見事にハマるものだった。
 船山と田原は、42年前のセカンドシングル『ハッとして!Good』からの付き合い。同曲もまた、当時としては珍しいビッグバンドを用いたジャズ風の曲だ。ほかにも、船山のアレンジでないが、17作目のシングル『チャールストンにはまだ早い』(84年)、31作目のシングル『夢であいましょう』(87年)など過去の田原楽曲にはジャズのテイストを含んだものがいくつもある。『ロマンティストでいいじゃない』はその路線の延長線上にありながら、田原俊彦史上もっともゴージャズ、もっともエレガントな曲ではないだろうか。
「42年の月日を重ねて、今、表現できることがある」
 還暦イヤーを経た田原にとって、意欲的なチャレンジとなった。田原は常に、「田原俊彦に求められていることはなにか?」と考えているのだ。

>エンターテイナーに定年はない

 肝心のMVは、ワイドパンツのスーツを着た田原がラグジュアリーなホテルのような空間を縦横無尽に移動しながら、ほぼカメラ目線で歌い踊る姿を1カット(つまり、カメラの切り替えナシ)で収めた見応えのあるもの。また、ハットをかぶり、ステッキを片手にフレッド・アステアさながらのタップダンスを踊る間奏が大きな見せ場になっている。
 そんなMVを観て観客の気持ちが高まったところで、同じ衣装に着替えた田原が舞台に再登場し、改めて『ロマンティストでいいじゃない』を生で歌う。この曲のためにあらためてレッスンを受け直したというタップダンスのキレも上々だ。なお、映像と生歌で同じ曲を連続して聴かせるという大胆な構成も田原のアイディアによるものだ。
 さて、田原は新曲を引っさげて、恒例の全国ライブツアーを行う。今回も7月から11月までの長丁場となる。こちらはヒット曲から、最新曲、マニアックな曲までが満載、生バンドの演奏による約2時間のフルステージが展開される。

 フランク・シナトラは、60代でニューヨークやラスベガスのみならず、世界各国で旺盛なステージ活動を行い、80歳近くまで世界のトップにいた。フレッド・アステアは、70代でアカデミー賞にノミネートされ、80代でマイケル・ジャクソンから教わったムーンウォークをマスターしたといわれる。
「舞台で歌って踊ることこそが我が人生」
 そう語る61歳の田原には、まだまだ時間がたっぷりあるのである。

 (写真/西村彩子 文/ミゾロギ・ダイスケ)


「TOSHIHIKO TAHARA ニューシングル リリースパーティ 2022」セットリスト
『愛たい・逢えない・切ない』 アルバム『Vintage 37』(98年)収録曲
『踊る王子-Dancing Prince-』アルバム『男…痛い』(86年)収録曲
『シンデレラ』58作目のシングル(13年)
『セクシー・ヴァージン』アルバム『夏一番』(82年)収録曲
『ヒマワリ』62作目のシングル(11年)
『HA-HA-HAPPY』72作目のシングル(21年)
MV『ロマンティストでいいじゃない』73作目のシングル(22年)
『ロマンティストでいいじゃない』73作目のシングル(22年)




田原俊彦シングル「ロマンティストでいいじゃない」発売決定!

田原俊彦 6月22日発売シングル「ロマンティストでいいじゃない」ティザー映像



リリース情報


田原俊彦「ロマンティストでいいじゃない」【初回盤】
シングル CD + DVD / Digital
2022年6月22日発売 / 2022年6月1日配信
UPCY-90095
¥2,300
Lighthouse Music / UNIVERSAL MUSIC

<収録内容>

【CD】
M-1 ロマンティストでいいじゃない (作詞:松井五郎 / 作曲:青葉紘季・大山聖福 / 編曲:船山基紀)
M-2 サヨナラはどこか蒼い (作詞: コンプ(豚乙女)/ 作曲:ZUN / 編曲: コンプ(豚乙女))
M-3 ロマンティストでいいじゃない (INST)
M-4 サヨナラはどこか蒼い (INST)

【DVD】
“ロマンティストでいいじゃない” Music Video


田原俊彦「ロマンティストでいいじゃない」【通常盤】
シングル CD / Digital
2022年6月22日発売 / 2022年6月1日配信
UPCY-5107
¥1,300
Lighthouse Music / UNIVERSAL MUSIC

<収録内容>

【CD】
M-1 ロマンティストでいいじゃない (作詞:松井五郎 / 作曲:青葉紘季・大山聖福 / 編曲:船山基紀)
M-2 サヨナラはどこか蒼い (作詞: コンプ(豚乙女)/ 作曲:ZUN / 編曲: コンプ(豚乙女))
M-3 ロマンティストでいいじゃない (INST)
M-4 サヨナラはどこか蒼い (INST)


田原俊彦 ユニバーサルミュージック

田原俊彦 オフィシャルサイト

田原俊彦 YouTube




コンサート情報

TOSHIHIKO TAHARA DOUBLE‘T’TOUR 2022 Romanticist

2022年 7月16日(土) 【群馬県】伊勢崎市文化会館 大ホール
2022年 7月24日(日) 【福井県】鯖江市文化センター 大ホール

2022年 8月 1日(月) 【京都府】ロームシアター京都 メインホール
2022年 8月 6日(土) 【岡山県】岡山市民会館 大ホール
2022年 8月11日(木祝) 【広島県】東広島芸術文化ホール(くらら)大ホール
2022年 8月13日(土) 【山口県】防府市公会堂 大ホール
2022年 8月20日(土) 【宮城県】仙台GIGS
2022年 8月27日(土) 【栃木県】栃木県総合文化センター メインホール

2022年 9月 4日(日) 【愛知県】日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
2022年 9月10日(土) 【神奈川県】相模女子大学グリーンホール 大ホール
2022年 9月17日(土) 【埼玉県】羽生市産業文化ホール 大ホール
2022年 9月25日(日) 【兵庫県】アワーズホール・明石市立市民会館 大ホール

2022年 10月7日(金) 【千葉県】松戸・森のホール21 大ホール
2022年 10月14日(金) 【熊本県】市民会館シアーズホーム夢ホール 大ホール
2022年 10月16日(日) 【福岡県】福岡市民会館 大ホール
2022年 10月20日(木) 【東京都】中野サンプラザホール
2022年 10月29日(土) 【北海道】Zepp Sapporo

2022年 11月 3日(木祝) 【大阪府】南海浪切ホール 大ホール
2022年 11月 6日(日) 【神奈川県】神奈川県民ホール 大ホール
2022年 11月13日(日) 【石川県】こまつ芸術劇場うらら 大ホール


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